出版社内容情報
絵本 幼稚園~
チビウサギがうでにいっぱいにひろげ、「こんかぎり、きみがすきだよ」。するとデカウサギは、ずっとながいうでがひろげて「ぼくは、このくらいさ」。たしかにながい…。二わのうさぎの 温かく心にしみる愛のお話。
全国学校図書館協議会選定、日本図書館協会選定
内容説明
チビウサギはうでをい~っぱいひろげデカウサギにいった「きみのことこんくらいすきだよ」するとデカウサギは…。チビウサギとデカウサギの話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
160
大きなウサギと小さなウサギのお話。「どのくら好き?」といったような会話って幼い頃は度々してたような気がするけれど、いつのまにかそんなこと誰にも聞かず、聞かれずになってる今だから懐かしかった。「どのくらい」というのは答える者の愛情の深さ以上に、経験値や想像力、表現力が必要で。答えの内容によっては「ふーん、そんなもんか」などと思われがち。でも、何が一番大切?ってことにこの絵本は気づかせてくれるのだ。そこにじーんっとする。親子で読んだらぜひとも最後は必ずぎゅーっと抱きしめ合って欲しい。2014/05/07
❁かな❁
158
久しぶりに再読しました!この絵本は娘がまだ幼稚園の頃に幼稚園で借りて来てくれて親子で読んでお気に入りだった作品です♪ちいさなちゃいろいノウサギとおおきなちゃいろいノウサギが、どれだけきみのことが好きだかを言い合いっこしていく可愛い素敵な絵本です♡私もいっぱい娘と言い合いっこしながら読みました(´▽`*)自分の方がもっと大好きって気持ちが強いと思っていくらでも言い合ってしまいますよね〜♪恋人同士でもそうですよね♡最後は同じくらい大好きって事だね〜って引き分けで終えてました(笑)懐かしい思い出深い作品です☆2014/08/10
masa@レビューお休み中
154
好きって思っているだけでは、相手には伝わらない。だから、相手にわかるように表現する。たとえば、プレゼントをしたり、言葉で気持ちを伝えたり…。でも、ここにでてくるチビウサギとデカウサギは、その方法は使わない。チビウサギは、デカウサギにこう言うのだ。「どんなに、きみがすきだかあててごらん」そうして、ふたりは好きを体で表現し合っていく。こういう遊び、子どもの頃やりましたね。すっかり忘れていましたが、このお話を読んで思い出しました。あっ、でもこのふたりは本気で、好きの大きさの比べあっこをしているんですよね。2014/02/28
Willie the Wildcat
132
精一杯の表現。気持ちを体言し合う。心は、日々の言動から伝わるかもしれない。でも時には、口に出すことも大切。最後の場面、デカウサギの囁きも温かい・・・。絵は、ウサギも木々も活き活きした緑豊かな水彩調。月を見上げるデカウサギが、お気に入り。愛情溢れる一冊。子供が寝入る瞬間を思い出させてくれる・・・。あの瞬間は魔法の瞬間!2014/01/03
Aya Murakami
119
通院先(精神科)の待合室の本。 ありったけの愛は月をUターンして愛するものの隣へ…。絵本ながら純文学の恋愛描写みたいで大変よかったです。2018/09/22