出版社内容情報
海が大すきなねずみのエーモスは、船をつくり航海にでた。ところが海におちておぼれそうになったとき、くじらのボーリスにたすけられる。それから長い年月がたったある日、嵐にあったボーリスが、エーモスのすむ浜べにうちあげられた…。小さなねずみと大きなくじらの友情のお話。 幼児~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
68
どんなに環境が違っても。たとえネズミとクジラであっても強く結びつき助け合える。人は簡単なことが出来ない(後述)。だから絵本に描かれていることが新鮮に感じてしまう。私はネズミのエーモスとクジラのボーリスに大切なことを学んだ。我々は何故、この惑星に存在しているのか?互いに銃を向け殺し合いをするため?道具を使うのは兵器を作るため?⭐翻訳は絵本の世界では有名な瀬田貞二。2022/07/04
くぅ
37
友情は種を超えるんだよね。最後のページが一番好き。悲しいけれど心に響く。息子にはまだ早かったけれど、いつか読み聞かせしてあげたいなぁ。大事なことを教わるステキな絵本。2018/02/14
gtn
26
胸を打つクライマックスだが、"芥子粒ほどのネズミさえ、生きて広がる大宇宙の仲間として、しみじみ宇宙を親しく感じた"だの、"二度と会えないが、絶対に忘れない"等、全般に説明過多。淡々とストーリーを進めてくれれば、余韻が残るのに。2023/04/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
21
長い年月の中で2度も出会い友情を得たねずみとくじら。1度目の出会いはねずみを助けたくじら、2度目の出会いはくじらを助けたねずみ、ラストは切ないですが、ロマンを感じる絵本です。<守りたいものに気づく>2020/06/02
olide
21
陸に住む小さなねずみと、海に住む大きなくじらの、あたたかい友情のお話。住む場所が違っていても、もう二度と会えなくても、ずっと忘れず思い続ける一頭と一匹の繋がりに思わずうるっときてしまった。2014/10/27