内容説明
21世紀には解決すべき多くの問題があり、なかでも食糧・エネルギー・健康・環境などの農芸化学にかかわる問題は最重要の研究課題である。本書はこれらの問題解決のための応用研究をグリーンケミストリーの観点から基礎研究へと堀り下げ、これをシーズとして、新産業創出への大きなニーズを開こうとする実例を紹介したものである。産業の新展開のために必要となる先端科学・技術の活用による基礎研究、それを支援する社会の体制づくりなどについて有益な示唆がなされている。2000年10月に開催されたシンポジウムの内容をもとにまとめたもの。
目次
基調講演 シーズからニーズへ―未来を拓く新産業の育成
第1章 工業植物の研究開発―地球の未来を救うために
第2章 生物資源育成産業―熱帯植林事業を通して
第3章 組換え食品産業―遺伝子組換え食品の現状と展望
第4章 微生物農薬の開発
第5章 地域の新産業支援システムとサクセスストーリー
第6章 世界のバイオ戦略と日本のベンチャー企業育成―米国、欧州、日本のベンチャーの動向よりみて
第7章 大学と企業との協力関係のあり方について