内容説明
ニューヨークの刑務所。そこで囚人レイは、無為の世界から脱出するために、「古城ホテルの物語」を書き続けていた。物語の舞台は、国境も曖昧な東欧の古城。崩壊寸前の城を一風変わったホテルへ改築するため、主人公はその地を訪れる。しかし外界から隔たれた城は、不気味な牢獄そのもの。秘密の地下道、塔に住む老男爵夫人、双子が溺れ死んだという伝説の残るプール…。次々と奇怪な事件が起こり、恐怖に駆られた主人公は、脱出を試みることに。そして、レイの小説が完成に近づくにつれ、レイと、ほかの囚人たちにも、驚くべき変化が表われはじめ…。
著者等紹介
イーガン,ジェニファー[イーガン,ジェニファー][Egan,Jennifer]
1962年、シカゴ生まれ。ペンシルヴェニア大学卒業後、ケンブリッジ大学のセントジョンズカレッジで学ぶ。その後ニューヨークに移り住み、26歳のときに初めての短篇をニューヨーカー誌に発表。1995年の処女作『インヴィジブル・サーカス』(アーティストハウス刊)がベストセラーとなる
子安亜弥[コヤスアヤ]
南山大学外国語学部英米学科卒。アメリカ新人翻訳家コンテスト最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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