内容説明
今日の生物学は、多岐にわたる物理・化学的手段によって肉眼の観察による認識からは想像もできないほどのレベルにある。しかし、この高度なレベルにもかかわらず、解明された知見に基づいて生物の実体を認識することは難しい。本書は、個体から細胞、分子のレベルにいたるまで形をとらえることが生物機能を正確に理解するのに最も肝要であるという視点から進化や遺伝、発生、代謝などを説明する。
目次
1章 生物において形とはなにか
2章 生物界は多様な形からなる
3章 生物進化にとって形はどんな意味をもつか
4章 生物の形はすべて遺伝子で決まるか
5章 動物の体は多くの節からなる
6章 細胞の形の分化
7章 個体発生と系統発生
8章 形づくりは機能づくりである
エピローグ 生物の形と大きさに法則性はあるか
著者等紹介
中村運[ナカムラハコブ]
1958年京都大学大学院理学研究科(植物学専攻)修士課程修了。1961年理学博士。1972年甲南大学理学部教授。1999年甲南大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 斎藤裕の建築