内容説明
本書は行動分析学と学習心理学の知見を総合してまとめた“行動”ガイドブックである。はじめにレスポンデント行動とオペラント行動など、生物の行動に共通する基本法則を丁寧に解説し、“行動”の科学的な説明法について学ぶ。その上で言語行動、選択行動、迷信行動、模倣行動、協力と競争行動といった、人間社会におけるより複雑な事象を読み解く。
目次
第1部 行動についての基礎知識(人間は生体である;行動は身体の変化である;身体変化の原因は環境にある;3種類の環境変化がある;2種類の行動がある)
第2部 レスポンデント行動(レスポンデント条件づけ;レスポンデント条件づけの諸現象;レスポンデント条件づけの新しい考え方)
第3部 オペラント行動(オペラント条件づけ;行動の獲得と維持、消去;複雑な強化スケジュール;負の強化―逃避行動と回避行動;弱化;先行刺激によるオペラント行動の制御;言語行動)
第4部 オペラント行動研究の展開(選択行動;迷信行動;社会的行動;研究と実践の統合)
著者等紹介
小野浩一[オノコウイチ]
1969年慶応義塾大学文学部社会・心理・教育学科心理学専攻卒業。1975年駒沢大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程満期退学。1985年文学博士。1997‐03年日本行動分析学会理事長。駒沢大学文学部心理学科教授。主要論文に「帰納的判断の規定要因の検討―確信反応閾による行動論的分析」(心理学研究)(1989年度日本心理学会研究奨励賞受賞)など
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感想・レビュー
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hanan
1
わかるけど、わかりづらい書き方。借りて読むような本ではない。これは、もう参考書。マーカーで線を引いたり、重要と思うことをノートにまとめたりするような、教科書の補足として用いるのが良いのかも。 詳しくはmixiレビューに書いた。2015/10/13
fn23
1
★★★★☆ 行動分析の基本が分かる。レスポンデント/オペラント行動、強化/弱化、などの概念が整理できてすっきりした。一見ハードル高い(硬い)文章だがきちんと定義が抑えられて進むので(自分のような)素人でもOK。2011/12/08
ひろか
1
非常にしっかりした内容で、読み込むには力が必要2011/01/21
yk
0
授業で紹介された本。行動分析学のことが分かりやすく独学でもわかるように書かれている。授業のことを復習する際に用いるとなかなかいい2012/02/04
anchic
0
入門用に最適。