内容説明
本書は、心理療法の理論と実際について、実践的に学ぶことができるように配慮されたテキスト・参考書である。20を超える心理療法を取り上げ、複雑な理論的背景をもつそれぞれの心理療法の歴史や基本的な知識のポイントをやさしく解説している。本書の特色ともいえるが、各章の最後に「サイコセラピー練習」が設けてあり、課題に取り組みながら学んだことを実践することができるように工夫されている。臨床心理学を専攻している学生はもちろん、心理療法に興味・関心をもつ一般読者にもお薦めする書である。
目次
セラピストは何をするのか―心理療法の進め方
こころの探究―精神分析の理論と技法
こころの探究のその後(フロイトからの分派;フロイト理論の発展と修正)
人間関係を分析する―交流分析
クライエントを尊重する―クライエント中心療法
クライエント中心療法の発展―フォーカシング
適切な行動を再学習する―行動療法
身体をリラックスさせる―自律訓練法
思い込みを修正する―認知行動療法
個人の悩みを家族で解決する―家族療法
自己を表現して癒す―表現・作業療法
日本で生まれた心理療法(森田療法;内観療法)
人の集まりを考える―集団心理療法
著者等紹介
窪内節子[クボウチセツコ]
1972年横浜国立大学教育学部卒業。1981年国際基督教大学大学院教育学研究科(教育心理専攻)博士前期課程修了(教育学修士)。現在、山梨英和大学教授、臨床心理士、日本学生相談学会常任理事、日本学生相談学会認定「大学カウンセラー」認定委員長
吉武光世[ヨシタケミツヨ]
1970年東京大学文学部心理学科卒業。現在、東洋学園大学人文学部人間科学科教授。臨床心理士。大学カウンセラー。日本学生相談学会常任理事
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