内容説明
本書は、学校教育における様々な問題を解く鍵として、“子どもの心の中の無意識の発見”の必要性を唱え、生徒指導、教育相談の基本的な考え方と実践的な知識・技法について、心理臨床面からの実例を交えて解説したテキスト・参考書である。生徒指導とは何かの概略を解説し、カウンセリングの基礎となる、フロイト、ユング、ロジャャーズ、エリクソンなどの理論をわかりやすく紹介した。生徒指導における発達理論を子どもの年齢別に具体的に解説し、さらに、児童青年期に見られる精神疾患を理解する指針として精神医学の基礎知識についても解説している。
目次
1章 生徒指導に対する基本的考え方
2章 フロイトの精神分析理論と精神力動―児童生徒理解のために
3章 教師・生徒の関係性について―ユング心理学の視点から
4章 学校場面における体験と関係性の理論
5章 学校におけるロジャーズ心理学の意義
6章 生徒指導における発達理論
7章 青年期心性と性格病理
8章 心の病の基礎知識
9章 アメリカのスクールカウンセリングの歴史と現在