講談社学術文庫<br> 社会心理学入門〈下〉

講談社学術文庫
社会心理学入門〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061588073
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0111

内容説明

個人や集団の間に見られる差別や偏見は、自らの欲求不満や不安、コンプレックスからくる感情のスリカエ(転位)やフリ向け(投射)であることが多い。無意識の嫉妬や羨望が人を嫌悪や非難に走らせる。―人間をつき動かすこの〈無意識〉の欲求にメスをあて、深層の暗闇を切りひらく精神分析理論のみごとな解明と、比較文化的考察、そして、社会構造の核をなす〈規範〉と〈役割〉、パーソナリティの機能などについての明晰な分析がここにある。

目次

第4章 精神分析学(人格力動とリビドー;不安と防衛機制;性心理学的発達;エディプス複合;フロイトの文化論)
第5章 役割理論(規範・役割・地位;ミードの理論;マートンの理論;日本人の自己と役割;パーソナリティと社会体系)
第6章 社会心理学・諸説・案内

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HolySen

1
上下巻読了。社会心理学の分野は広く、包括できていないことを白状しているが、最後に紹介できなかった部分についても説明されていて親切。紹介された理論はどれも面白いし、具体例がものすごく分かりやすい。本書に特徴的な、図や数量を用いる理論や、精神分析の理論は社会心理学の主流ではないかもしれないが、それらの紹介によって無味乾燥な「入門」ではない、刺激的なものなっている。著者は(特に日本とアメリカの)比較文化的心理学の重要性を再三指摘しており、フロイト理論の修正に挑んだ土居健郎を評価している。巻末解説も土居が担当。2013/04/30

長月マチール

0
さくさく読める上にわかりやすいから、昔、本当にお世話になりました。この本ではじめてフロイトの理論が理解できたような気がした。2014/01/16

ソーシャ

0
下巻は精神分析学と役割理論という今ではあまり社会心理学で扱われていない分野を扱っていますが、相変わらず著者の経験談を交えた例が面白いです。あと、著者の早世で改訂されなかったのが残念でなりません。2013/11/20

ressenti-man

0
下巻は精神分析から。仮説として使える部分と妄想に過ぎない部分をきれいに整理してある、というかもやもやしていたところを一刀両断してくれて自分としては納得。大学教養課程の講義を元にしているようで適当に脇道に逸れながらで楽しいし、アメリカ経験も長い研究者としての優秀さからか全体的にロジックは非常に明快だし、上下2巻とボリュームはあるけどさくさく読める。2013/03/27

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