内容説明
デジタル・ナルシス、あるいは情報偏愛。デジタルがなければもはや生きていけない。デジタルの渦に飲み込まれるまえに、いま、われわれの社会や人格、身体、場所のありかを問う。
目次
デジタル・ナルシス
第1部 集合性をまとうデジタル情報の運動(ネットにおける集合性変容の予兆と資本主義―ユーザー生成型メディアの来歴と未来;個人情報をめぐるせめぎあい―「人類史上最悪絶望的事件」の集合性)
第2部 デジタル情報にまみれる個人のありか(多重性が消失するとき―人格の一元化;アイデンティティの不確定性―固定化から生成変化へ)
第3部 情報と身体とのかかわり(レイヤー化するイメージ―動画の分割性について;「パターン」としての「心身問題」―情報とクオリアの際、その地図)
第4部 デジタル情報に包摂されないコミュニケーション(e‐ラーニングとラーニング・コモンズ―遠隔の学習、場を同じくする学習;オンライン時代のゲームセンター―ソーシャルメディアとゲームを媒介としたコミュニケーション)
著者等紹介
河島茂生[カワシマシゲオ]
聖学院大学政治経済学部准教授、明治大学情報コミュニケーション学部兼任講師。2002年慶應義塾大学総合政策学部卒業。2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了を経て、2010年同博士課程修了。博士(学際情報学)。情報学の基礎理論や社会情報学、図書館情報学にまたがる研究教育活動をおこなっている。情報メディア学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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