内容説明
認知心理学で注目されている「認知コントロール」について、最新のデータに基づき紹介した本格的解説書。特に迅速なボトムアップコントロールや技能の手続き化とコントロールの動向を詳述し、その理論的歴史的背景、課題の手続きだけでなく、脳研究、シミュレーションに至るまで網羅して紹介。
目次
第1部 認知コントロール研究の動向(Shiffrin&Schneiderの古典的な自動性とコントロールの対立図式;自動性とコントロールの古典的な対立図式では理解できない現象;記憶に基づく自動性の理論(インスタンス理論)―宣言的記憶から手続き記憶への一体化
中央エクゼクティブとワーキングメモリー
コンフリクト課題における一致性効果、比率一致性効果とグラットン効果 ほか)
第2部 主要なパラダイム―理論と独自の現象(ストループパラダイム;サイモン課題;フランカー課題;ストップ信号パラダイム;課題切り替えパラダイム;計算論的認知科学;第1部と第2部のまとめ)
第3部 用語解説と索引
著者等紹介
嶋田博行[シマダヒロユキ]
1976年大阪大学人間科学部卒業。1982年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位修得後退学。1992年博士(人間科学)(大阪大学)。1996年米国イリノイ大学研究員。現在、神戸大学大学院教授(海事科学研究科)
芦高勇気[アシタカユウキ]
2009年神戸大学海事科学部卒業。2011年神戸大学大学院海事科学研究科博士課程前期課程修了。現在、神戸大学大学院海事科学研究科博士課程後期課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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