内容説明
本書は、大学の初年次に習得すべき化学の基礎的内容を概説した教科書である。科学技術に支えられている現代社会は、化学による物質への理解を含む幅広い教養を求めている。本書は、このような社会で必要とされる現代的な物質の捉え方を習得するために、物質と成り立ち、物質の状態と変化、物質の化学変化、有機化学の基礎の4編に整理し、それらの基礎事項を簡潔にわかりやすく解説している。改訂にあたり、化学の基礎概念が身につけられるように例題を適宜設け、さらに各節ごとに豊富な演習問題を配して、理解をより深められるよう教育的配慮が随所になされている。また、教育のグローバル化を考慮して、SDGsのいくつかの目標について化学をより身近に感じられるコラムを挿入しているほか、化学用語の英語も索引に併記してある。化学の基礎を通して、科学リテラシーを育める最適な一冊である。
目次
1編 物質と成り立ち(SI単位・有効数字;純物質と混合物 ほか)
2編 物質の状態と変化(物質の三態;気体の性質 ほか)
3編 物質の化学変化(反応速度と化学平衡;反応熱と反応エンタルピー ほか)
4編 有機化学の基礎(有機化合物の分類;炭化水素の構造と性質 ほか)
著者等紹介
佐藤光史[サトウミツノブ]
1977年東京理科大学理学部化学科卒業。現在、工学院大学名誉教授、工学博士
〓見知秀[タカミトモヒデ]
1987年東京大学教養学部基礎科学科卒業。現在、工学院大学教育推進機構基礎・教養科教授、博士(理学)
徳永健[トクナガケン]
2002年京都大学工学部工業化学科卒業。現在、工学院大学教育推進機構基礎・教養科教授、博士(工学)
永井裕己[ナガイヒロキ]
2004年工学院大学工学部応用化学科卒業。現在、工学院大学先進工学部応用物理学科准教授、博士(工学)
〓村直人[クワムラナオト]
2006年大阪市立大学理学部化学科卒業。現在、工学院大学教育推進機構基礎・教養科准教授、博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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