内容説明
本書は、大学理工系学部の一年生を対象とした、無機化学と有機化学をあわせた入門書である。無機化学と有機化学の基礎を、俯瞰的・体系的に学生自らが学修できる内容、すなわち、重要なところ、わかりにくいところ、間違いやすいところを中心に、できるだけ丁寧に説明する。また、章の冒頭には到達目標とキーワードを掲げることで、あらかじめ学ぶべきポイントを明らかにし学生が学修しやすくするとともに、章末には演習問題を多く盛り込み、積極的に問題を解くことによりさらに理解が進められるよう配慮されている。専門科目として無機化学や有機化学の発展・応用的な内容を学ぶための土台づくりに、また、化学を専門としない学生にとっても、無機化学と有機化学のエッセンスを確実に学べる恰好の一冊である。
目次
第１部 無機化学の基礎（原子の状態；元素の性質と周期律；化学結合と分子；化学結合の基本則；固体・結晶にみられる結合と性質 ほか）
第２部 有機化学の基礎（有機化合物の多様性；有機化学を学ぶための基盤的ツール；有機化合物の構造と異性体；有機化合物の結合；有機化合物の反応１―アルケンの反応、ハロゲン化アルキルの反応 ほか）
著者等紹介
速水真也［ハヤミシンヤ］
１９９７年九州大学大学院理学専攻博士課程修了。現在、熊本大学大学院先端科学研究部教授。博士（理学）
黒岩敬太［クロイワケイタ］
２００１年九州大学大学院工学府物質創造工学専攻博士後期課程中退。現在、崇城大学工学部教授。博士（工学）
島崎優一［シマザキユウイチ］
２０００年名古屋大学大学院理学研究科物質理学専攻（後期博士課程）修了。現在、茨城大学理学部准教授。博士（理学）
大久保貴志［オオクボタカシ］
１９９９年東京都立大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了。現在、近畿大学理工学部教授。博士（理学）
折山剛［オリヤマタケシ］
１９８６年東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了。現在、茨城大学理学部教授。理学博士
西野宏［ニシノヒロシ］
熊本大学大学院先端科学研究部特任教授。理学博士
須藤篤［スドウアツシ］
近畿大学理工学部教授。博士（工学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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