内容説明
本書は、化学工学の中心的な分野の一つである流体工学にスポットを当てた。化学工学の中で取り扱われる流体力学の問題をできるだけ複雑な数式を使わずに、基本的な考え方の理解を深めることを意図して書かれている。前半の4章でレオロジー、状態、物質収支、数値シミュレーションといった基礎的な事項を扱い、中盤の4章で管路内、物体周り、境界層、化学反応を伴う流れなど実際の化学装置内での現象について取り扱う。また終わりの2章で測定法について平易に解説する。
目次
1 流体の流動特性(レオロジー)
2 流れの状態の表現
3 収支式
4 流れの数値シミュレーション
5 管路内の流れ
6 物体周りの流れ
7 境界層内の流れ
8 反応と流れ
9 流速測定法
10 応力の測定
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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理論式の勉強にはなりそう。ただ自分のレベルでは理解するには難しいと感じる(理解できているか問題を解いてみても正しいのか不明)。もう少しレベルを下げた入門書を探さねばならない。2014/09/04
ryo67_0205
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まえがきにあるように、CFDを行うのに必要最低限の知識を概観する上で、非常にコンパクトにまとまってて読みやすい本。 ただし重要法則の導出根拠だけでなく、法則そのものの式にも誤植が多すぎる。特にp.16の全体にわたる誤植がひどい。(3.2)は誤りで、表3.1にある式が正。(3.3)の右辺第2項も誤り。手元にあるのは初版だが、後に出版されたものでは訂正されているかも。 この本で流体の基礎方程式を概観した上で、導出は他の本で補完するのが良さそう。2019/01/25