内容説明
本書は、工科系学生のための常微分方程式の入門書である。まず微分方程式を解く際に必要となる微分積分の基礎的内容について復習したうえで、1階微分方程式からはじめ、2階線形微分方程式、べき級数による解法、そしてラプラス変換による解法までを解説する。理論の詳細よりも、多くの例題をとおして、まずは「微分方程式が解けるようになる」ことを目標に、解法の手順を明確にし、さらに計算も非常にていねいに与えることで、初学者がとまどうことなく学ぶことができるよう配慮されている。なお、付録には微分方程式をより深く理解するうえで必要となる定理等の証明を載せ、必要に応じて学ぶことができる。
目次
1 1階微分方程式(変数分離型微分方程式;同次形微分方程式 ほか)
2 2階線形常微分方程式と連立線形常微分方程式(定数係数2階線形同次・非同次常微分方程式の解の構造;特性方程式と定数係数2階線形常微分方程式の解法 ほか)
3 べき級数による常微分方程式の解法と解の表示(べき級数の性質と基本定理;べき級数に展開できない係数をもつ微分方程式の級数解(フロベニウス法) ほか)
4 ラプラス変換と微分方程式(ラプラス変換の定義;ラプラス変換の具体例 ほか)
著者等紹介
吉野邦生[ヨシノクニオ]
1980年上智大学理工学部数学科数学専攻博士課程満期退学。現在、東京都市大学知識工学部自然科学科教授、理学博士(上智大学)
吉田稔[ヨシダミノル]
1985年大阪大学大学院数理系専攻博士課程修了。現在、東京都市大学共通教育部(数学教室)教授、工学博士(大阪大学)
岡康之[オカヤスユキ]
2011年上智大学大学院博士後期課程理工学研究科数学専攻修了。現在、釧路工業高等専門学校一般教育科准教授、博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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