内容説明
本書は、大学教養課程向けのデータリテラシーとそれに続く専門の課程でも使用可能なようまとめられた統計学の教科書である。前半の記述統計と後半の推測統計からなるスタンダードな構成となっており、半期15回分の講義での使用を想定している。データに基づいた科学的意思決定の重要性が広く認識され、大学をはじめとした高等教育においてもその対応が喫緊の課題であるなかで、本書は、統計学に基礎をおくデータリテラシーの入門書であると同時に、その先の数理的な基礎を学習する際にも有用な教科書をめざしている。解説にあたっては、数学が不得手な学生にも最低限修得してほしいデータリテラシーを学習できるよう数式の意味を丁寧に説くとともに、随所に問題を配し、初学者にとって重要な内容が理解できているか、確認・復習できるように配慮されている。
目次
1 データの記述と可視化(定義;1変量データの可視化 ほか)
2 データからの推測(データと誤差;誤差の扱い ほか)
3 確率と確率変数(集合と事象;確率 ほか)
4 確率分布(離散確率分布;連続確率分布 ほか)
5 統計的推測(統計的推定:点推定;統計的推定:区間推定(1標本) ほか)
著者等紹介
江口翔一[エグチショウイチ]
2018年九州大学大学院数理学府数理学専攻博士後期課程修了。現在大阪工業大学情報科学部データサイエンス学科特任講師。博士(数理学)。専門、数理統計学
太田家健佑[オオタケケンスケ]
2017年大阪大学大学院情報科学研究科情報数理学専攻博士後期課程修了。現在大阪大学数理・データ科学教育研究センター特任助教。博士(情報科学)。専門、数理経済学、非線形解析学
朝倉暢彦[アサクラノブヒコ]
1998年京都大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程修了。現在大阪大学数理・データ科学教育研究センター特任准教授。博士(文学)。専門、認知科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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