内容説明
本書は、経済学分野で用いられる統計的手法をていねいに解説した教科書である。「統計学分野の教育課程編成上の参照基準」から経済系の分野において学ぶべき内容を選択して、読者が統計データを解釈し、経済データを適切に分析する能力を身につけることを目標として書かれている。特に、現実的な経済問題の分析例を多く掲げ、その結果の解釈を通じて統計的手法を紹介している点と、データ分析の探索的手法およびベイズの定理に関する本質的な解説を記している点は大きな特徴である。著者らが多くの大学で行った講義に基づいてまとめられた本書は、経済学分野で統計を学ぶ大学生、統計検定や統計調査士の資格をめざす社会人ばかりでなく、経済データ分析に関心をもつすべての読者にとって絶好の解説書である。
目次
1 統計データの収集と分析
2 1変数データの表現
3 多変数データの記述
4 確率の基礎
5 確率変数と確率分布
6 統計的推測
7 回帰モデルによる推測
8 経済データの活用と表現
A 数学の準備
B コンピュータの利用
著者等紹介
美添泰人[ヨシゾエヤスト]
1975年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。1978年Harvard University大学院(Department of Statistics)修了。日本統計学会会長、統計審議会会長等を歴任。立正大学教授、Carnegie Mellon University教授、National University of Singapore教授、青山学院大学教授、東京大学客員教授、一橋大学客員教授等を経て、(一社)新情報センター会長、(一財)統計質保証推進協会理事長、総務省統計研究研修所客員教授、統計改革推進会議委員等。Ph.D.(Statistics)。専門:ベイズ統計学、経済統計学
荒木万寿夫[アラキマスオ]
1996年青山学院大学大学院博士後期課程単位取得退学。一橋大学助手・客員准教授、経済企画庁、総務省統計局、同情報通信政策研究所、同統計研修所、統計委員会等の研究員・委員・専門委員を経て、青山学院大学経営学部教授。修士(経済学)(青山学院大学)。専門:経済統計学
元山斉[モトヤマヒトシ]
2004年一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。青山学院大学、一橋大学、信州大学、総務省統計局、内閣府経済社会総合研究所等の助手・研究員・講師・委員等を経て、青山学院大学経済学部教授、統計数理研究所客員教授。博士(経済学)(一橋大学)。専門:標本調査法、経済統計学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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