内容説明
本書では、国家の経済発展の前面に人口問題を設定し、それが第三世界の国の開発においてどのようなかかわりや課題をもちきたっているのかを明らかにしようとした。したがって、いわゆる第三世界論の理論的起源とその実践的活動展開の跡づけを第1章でとりあげた。そして第三世界全体として、またその範疇に属する国における人口の経済発展潜在力を最終章でとりあつかった。
目次
第1章 現代世界の人口問題と第三世界
第2章 アジア新興工業経済群の成功と人口要因
第3章 ラテンアメリカ諸国の経済的挫折と人口・労働市場
第4章 アラブ地域の国際労働移動
第5章 人口巨人国の伝統文化と人口行動―インドの社会経済発展と再生産行動
第6章 アフリカの人口動向と社会構造
第7章 島嶼国家の人工と経済―スリランカの事例を中心に
第8章 第三世界の人口成長と経済発展
著者等紹介
小林和正[コバヤシカズマサ]
1919年東京都生まれ。元日本大学人口研究所顧問。理学博士。1993年逝去
加藤寿延[カトウトシノブ]
1933年東京都生まれ。亜細亜大学経済学部教授。経済学修士
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