戦場のベーカリー―戦下のウクライナでパンを焼く

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戦場のベーカリー―戦下のウクライナでパンを焼く

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  • サイズ 46判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784562076628
  • NDC分類 588.32
  • Cコード C0098

出版社内容情報

パンはウクライナの食卓に欠かせない。それは爆撃に遭っても、職人が動員されても、材料や設備が不足しても変わらない。食料は戦時下で、命綱であり武器にもなる。小さな奇跡を起こし希望をつなぐパンを巡るノンフィクション。


【目次】

内容説明

戦争は命を奪う。パンは命をつなぐ。ロシア侵攻下、電力も物流も断たれたウクライナ各地で、人びとはパンを焼き、前線や占領地、避難民に届け続けた。移動式ベーカリー、即席の窯、料理人や市民ボランティア―戦地で「食」が果たした役割を克明に記録した戦争と日常の境界を描く、第一級のルポルタージュ。

目次

第一部 小麦粉と水 包囲下でパンを焼く(移動式ベーカリー;おいしいパンを前線へ;信仰を守る;ここにいるのは、助けるため;移動式ベーカリー、走り出す)
第二部 火 軍隊を食べさせるには(たき火の上で海兵隊と料理をつくる;「どこにいようとも、仲間だから」―前線で料理人をする;〈魔法の食料軍〉;ナタリアさんのボランティア食堂)
第三部 時間 ビジネスも戦っている(ハルキウで店を開ける;包囲下のヘルソン;世界のフード・トレイン;地産地消)
第四部 希望 食の文化と伝統(森の食事会からキーウの洗練へ;ようこそベッサラビアへ;占領下や避難先で料理をする;気鋭の若手料理人;占領が解かれたサウナの夜)

著者等紹介

スペクター,フェリシティ[スペクター,フェリシティ] [Spector,Felicity]
テレビの報道記者として35年のキャリアを持つ。初仕事は、共産主義圏の崩壊とソ連解体を報じることだった。1990~92年には、報道番組制作会社〈ITN〉モスクワ支局でプロデューサー。〈インスタグラム〉や〈サブスタック〉で人気があり、フォロワーは11万人以上。仕事を終えたあとのレストラン探訪や家でのパンづくりを魅力たっぷりに紹介している。2022年の夏からは、時間があればウクライナでボランティアをし、〈ベイク・フォー・ウクライナ〉の活動を支援していた

藤沢町子[フジサワマチコ]
1984年大阪府生まれ。京都大学総合人間学部卒業。翻訳専門校フェロー・アカデミーにて翻訳を学ぶ

齋藤匠[サイトウタクミ]
1992年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あみやけ

33
食はどんな状況でも大切で、戦時中でもプロ意識と愛国心をもって提供している人々の尊さを感じた。また、ウクライナにとって小麦粉は大切な農産物であり、パンは歴史ある食料だということも分かった。ただ、完全にウクライナ寄りに書かれていて、ロシアにはロシアの言い分があるのかもしれないし、プーチン氏を中心とした首脳部は間違っていたとしても、苦しんでいる一般のロシアの人々もいるだろうし、広い視野で学んでみたいと改めて感じた。2026/05/24

Nobuko Hashimoto

19
戦時下のウクライナでいかに人々が食を守るため奮闘しているかを伝える。パンを焼く特別な車両を調達し、流通が止まり店が閉じてしまった地域や前線の兵士らに焼き立てパンを届ける活動や、ウクライナ料理を提供し続けることでウクライナ文化を守り広める人々などを取材。そうした活動を支える市民の寄付や献身はいつ頃から活発になったのだろう。2014年の「マイダン」革命あたりからか。そのあたり調べてみたくなった。著者は英TVジャーナリスト。著者自身も焼き立てパンを各地に届けるための活動を支援。2026/05/14

茶坊主

3
戦時下のウクライナで、食料をキーワードに支援する人々を追った記録 移動式のパン屋、支援物資による食堂、そして食料列車 それぞれにかかわる人々が、知恵や気力、体力を絞り出して 支援にかかわっている 支援することで、一歩も引かない、「日常を守る」という心の砦を保っているのかも知れない ウクライナの「パンとボルシチ」は 日本人なら「おむすびと味噌汁」といったところか? 自分の根っこになる食をかみしめることで 人々は確かな故郷とつながり感じ、再生へのエネルギーに なっているのだろう 2026/04/16

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