出版社内容情報
新型コロナやウクライナ戦争で明らかなように、小麦は世界の食料安全保障の要ともいえる。世界中で消費量が増え続けているうえに、輸出国は限られている。世界の主要生産国間の力関係、大量輸入に頼る国々の脆弱さを明らかにする。
内容説明
国際戦略の専門家による世界をめぐる小麦の役割と未来について。ウクライナ戦争、気候変動から国際関係、政情不安も、小麦を抜きにして語れない。
目次
第1章 権力の中枢にある小麦の歴史地理学
第2章 小麦の地理学―生産と消費
第3章 小麦の地経学―貿易、物流、取引
第4章 世界の穀倉―覇権と競争
第5章 小麦需要が高まる地域―強制、依存、渇望
第6章 気候問題―変化のとき
第7章 小麦外交―継続、調整、対立
第8章 小麦はフランスにとっての戦略資源
著者等紹介
アビス,セバスティアン[アビス,セバスティアン] [Abis,S´ebastien]
地政学と国際戦略の研究で有名なフランスの国際関係戦略研究所(IRIS)の研究者。産学省庁が共同で農業と食料の未来を考える協会「クラブ・デメテール」の事務局長。また、リールのカトリック大学、Junia農業エンジニア学校で教鞭をとる。その他、多数の地政学関係の書籍を執筆し、メディアでの解説者、記事執筆。講演会も多数おこなう
児玉しおり[コダマシオリ]
神戸市外国語大学英米学科、神戸大学文学部哲学科卒業。パリ第3大学現代仏文学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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