出版社内容情報
フランス内外の最もすぐれたロシアと共産主義の専門家が、プーチンの流儀と策略がKGBの価値観から生み出されたものであることをあきらかにし、プーチンが権力を握ってからウクライナ戦争にいたるまでその軌跡を徹底的にたどる名著。
内容説明
有害な政策は、KGBで編み出された。ロシアは、プーチンの22年間で有害な大国に変貌し、ロシアが輸出するのは恐怖だけになっている。
目次
第1部 予言された独裁の年代記(ヴラジーミル・プーチン、ホモ・ソヴィエティクス;KGBがふたたび権力の座につく;ヴラジーミル・プーチンの積極的な過去への逃避;ヴラジーミル・プーチン―かつてのチェキスト、いまだにチェキスト;ホモ・ポスト=ソヴィエティクス―プーチンのもとでの魂のエンジニアリング)
第2部 不安定化と侵略の政策(プーチン支配下のチェチェン;プーチンとジョージア―主権の否認;意識の軍事化、戦争への準備;プーチン、「ハイブリッド戦争」と西側諸国の動揺;プーチンと周辺地域の攻撃;プーチンとウクライナの強迫観念;ヴラジーミル・プーチンと情報機関のウクライナでの大失態;プーチンの外交政策の柱―買収、脅迫、恐喝;西側諸国でのヴラジーミル・プーチンのネットワークとその手段)
著者等紹介
アッケルマン,ガリア[アッケルマン,ガリア] [Ackerman,Galia]
1948年生まれ。パリ第一パンテオン・ソルボンヌ大学で歴史学の博士号を取得、カーン大学の客員研究員。専門はソ連、ソヴィエト後のロシア、ウクライナの歴史。情報操作と闘い、フランスおよび世界の人々にプーチンのロシアを理解するための鍵を提供することを目的とする二か国語(英仏)の電子メディア「デスク・ロシア」の編集長である
クルトワ,ステファヌ[クルトワ,ステファヌ] [Courtois,St´ephane]
1947年生まれ。フランスと世界の共産主義を専門とする歴史学者。大学機関誌「コミュニスム」の創設者で編集長もつとめた(1982‐2017)。アンスティテュ・カトリック・デテュード・シュペリウール(ラ・ロッシュ=シュル=ヨン)で20年前から共産主義について講義をしている。2017年に『レーニン、全体主義の創設者L´enine,l’inventeur du totalitarisme』(パリ、ペラン社、2017年)を出版、歴史書グランプリ(「ル・フィガロ」紙、歴史チャンネル)およびトゥケ=パリ・プラージュの政治伝記グランプリを受賞した
太田佐絵子[オオタサエコ]
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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