内容説明
住民が知りあいばかりという、イングランドの田舎にある、のどかなキングズアボット村でおきた殺人事件。引退してこの村に住みはじめたポワロは殺されたのが友人のアクロイド氏でもあり捜査を引きうけた。ポワロは被害者の関係者をあつめて言った。「だれもが、なにかをかくしています。わたしは、それが気にいりません…。」と。小学上級から。
著者等紹介
クリスティ,アガサ[クリスティ,アガサ]
1890年、イングランドのデボン州にある保養地トーキーで生まれる。多感な少女時代にコナン=ドイルの推理小説のファンになり影響を受け、やがて20世紀を代表するミステリー作家になる。90をこえる作品をのこし、1976年、85歳で死去
花上かつみ[ハナウエカツミ]
1953年、東京都に生まれる。1976年慶応義塾大学文学部卒業。翻訳学校でメグレ警視シリーズの翻訳で知られる長島良三氏に師事し、1986年から、翻訳の仕事を開始する。自身も小学生の頃からミステリー小説のファン
高松啓二[タカマツケイジ]
1958年、兵庫県に生まれる。1981年東洋美術学校卒業。1987年にイラスト工房/ティー・ボーン・ステーキを設立
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
12
結論よりもそこに至るまでの人間観察が面白い。これは再読だから云えることなのだろう。 だがこの作品に限ってそう思わない人も結構多い。それは何故ってことを説明したら完全にネタバレになってしまう。 読書メーターにはネタバレという選択肢もあるが、この作品に限ってそれを書くわけにはいかない。何とも歯痒いが、この作品の存在価値がそこにあるのだから仕方ない。ここいらの発言に疑問を感じたらまず本書を読まれることを薦めるしかない。 2020/03/19
ゆきえ
9
初クリスティは満足。自分は物事を整理してきちんと考える、などというようなことはできないので、当てずっぽうで予想するしかないのだが、一番犯人らしくない人物が犯人なのではないか、という観点からの予想が当たった!ビギナーズラックはギャンブルに限らず人を狂わせる、というようなことを読んだことがあるが、確かにビギナーズラックはものすごく気持ちいい。ミステリ自体初挑戦だったのだが、病気療養中なので、ちょうどよい気晴らしと暇つぶしになると思った。これからもいろいろ読んでいきたい。2015/01/11
☆Ruy
7
大泉洋&野村萬斎で勝手に場面が脳内再生w悪事の連鎖がいろいろな人を巻き込んで大きな事件に。児童書で #アガサクリスティ を読むのは小学生ぶり。原文がわからないから何とも言えないけど読点(、)の付け方が独特に思えた。2025/01/24
もか
2
【図書館】子供向けの青い鳥文庫版で読んだの失敗だったかなぁー? “フェアかアンフェアか”の評判は知ってたし、 序盤で明らかに語り手の医者の行動が不自然だったのもあり、すぐ犯人わかっちゃった。 だって「窓が閉まってるか確認して施錠してくれ」って言われて、開いてたのに何もせずにそのまま「大丈夫です」って……おかしいやろー!!! 大人向け翻訳だと、こんなあからさまじゃなかったりするのか? なので、全く驚けなかったので残念😂2025/02/24
わんこち君
1
90年以上前の作品です。当時話題となったらしい、フェアかアンフェアというトリックの問題。現代で読めば「なんだか良く分からない」に尽きるのだけど。数年前にドラマ化したようですけど、それも見ていないので、そうだったんですかという感じでした。 2019/01/12