内容説明
つけ火の罪で八丈島に流された、もと吉原遊女・初菊。黒い潮に隔てられた絶海の孤島での苛酷な日日―。実在した遊女をモデルに、江戸吉原の文化、特異な八丈島の歴史と風土を克明に描きつつ、波瀾に満ちた女の生涯を綴る感動作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kikimimi86
0
☆32015/09/04
はちゑ
0
火付の罪で八丈島に流刑となった遊女の話。佐渡を題材にした小説と同様に救いがない…でもそれが普通だった世界(奇跡的にハッピーエンドを迎えられるヒロインなどほんのひと握りであり、大半は薄暗い人生を送る)をしっかり知らしめられた気分になりました。2025/10/11
Arte
0
島流しになった元吉原の遊女の八丈島での生活を描いた小説。吉村昭ばかり読んでいたせいか、初めて読んだ津村節子のこの作品が、吉村昭の形式に非常に似ていて驚いた(いや、どっちがどっちに似ているのかは分からないが)。夫婦の作品とはこれほど相互に似るものなのか。2021/03/09
-
- 和書
- 家族