内容説明
「だから一番危険なのはハザカイキなんですよ」「すみません、ハザカイキって何ですか」「去年の秋の収穫はもう食べてしまったけれど、今年の秋の収穫はまだ手に入らない。そういう時期のことを言うんです―」同時通訳者の第一線で活躍してきた著者は、人生の「端境期」を迎える。仕事や家族から幸せを得られなくなったら、何に幸せを求めて生きていくのだろうか。晴耕雨読の生活を夢見て、山中湖の地に新たなコミュニティを築き上げ、家族・友人を支え、支えられる毎日を綴る。
目次
はつらつフル回転
退け際の美学
「端境期」突入
最後の仕事?
自分の受け皿
悪魔と天使
疑似家族
七十七歳の明日
ガーデンハウス・ミオ
収穫の時
巡りくる時間
これから行く道
著者等紹介
篠田顕子[シノダアキコ]
1943年8月、大阪府生まれ。戦後、小学5年より海運会社勤務の父親の転勤に伴い、香港、アルゼンチン、ロンドンと国内外を移り住む。1966年、国際基督教大学を卒業後米国人と結婚し、アメリカ、チリ、オーストラリアなどで約15年間生活。この間に国際関係論と社会学を学び、修士号取得。メルボルンのモナシュ大学日本学科で8年間教えて1980年代前半に帰国。同時通訳者としてNHKの報道番組や国際会議の通訳を務め活躍。2005年度より、通訳のかたわら東京国際大学言語コミュニケーション学部教授も務めた。現在は、東京の娘一家と暮らす自宅と、引退してから建てた山中湖の自宅を行き来しながら暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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