内容説明
妹が駆け落ちしたうえ、自分についてもあらぬ噂を立てられ、社交界に出られなくなったクロエ。家にも居づらく、今は祖母の親友である公爵夫人の家に身を寄せていた。ある日、公爵夫人が孫のベリック伯爵を家に呼び、祖父の元気なうちに身を固めるよう説き伏せる。偶然居合わせたクロエは、伯爵が結婚に乗り気でないことを知る。伯爵はかつて、ナポレオン戦争に友人を誘って出征した。しかし友人は戦士し、自分だけが大きな怪我を負いながらも生き残ってしまったことに負い目を感じており、幸せになることなどできないと考えていた。彼の影が気になりながらも、クロエは自分との便宜結婚をもちかける。愛など求めていないからと…。魂の癒しと再生を描く“サバイバーズ・クラブ”シリーズ第5弾!
著者等紹介
バログ,メアリ[バログ,メアリ] [Balogh,Mary]
リサ・クレイパスやエロイザ・ジェームズらと並ぶNYタイムズ・ベストセラー作家のひとり。ウェールズ出身で現在はカナダ在住。教師職を経て1985年に作家デビュー。以来、多くのリージェンシー・ロマンスを上梓し、ロマンティック・タイムズ誌の最大功績賞をはじめ、豊富な受賞歴を誇る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベルるるる
28
クロエの弟で平和主義者のグレアムが、クロエや妹の名誉のために、いきなり強烈なパンチを繰り出して、ラルフが驚愕する場面では笑ってしまった。2020/02/03
Miyuki_fsog
19
爵位や富以外に差し出すものがないヒーロー・ラルフと愛される資格がないヒロイン・クロエのお話📖 この作家さん、ドキドキする事件とかほとんど起こらないのに先が気になって読まずにいられないのです! お互い『絆』を求めないルールで結ばれた二人の心の内が辛すぎて苦しい‼️ 後半、ヒーローが戦死した親友の両親に会いに行く件は涙&涙でした(TДT) 2019/09/21
EDAMAME
16
いつもと違う感じ冷たく冷めた感じのスタート。自分の境遇を悲しむことなく前向きで真摯なヒロインに癒やされていくヒーロー。自分の気持ちの変化を気づいて告白するまでがとても素敵。 死んだ戦友の両親にやっと会いに行けたときはすすり泣きながら読んでしまった(T_T)登場人物が多くて過去の記憶探りながら読むのを諦めた😅次はいよいよたった一人の女性会員💖楽しみ🎶2019/10/01
じょう
13
サバイバーズ・クラブ #5。結婚直後にヒーロー祖父が亡くなり、公爵夫妻になってしまった2人。ヒロインは頑張っているのにヒーローがヒロインに怒りを覚えてるところに違和感が。ビューカッスル侯爵達のお話しを邦訳して欲しいです。2021/12/03
aiko
8
ナポレオン戦争でPTSDを患う元騎兵のベリックと醜聞に苦しむクロエ。五作目にして登場人物数が最大。しかし作者の巧みな人物描写で端役までもがはっとする個性を覗かせてくれる。二人が共に手を取って前に踏み出していく様子が丁寧でとても読み応えあり。クロエの父と牧師になった弟がとても良かった。弟のスピンが読みたい!2019/09/27