出版社内容情報
クララはメイドとして伯爵家に身を隠すことにする。家督を相続したばかりの伯爵は新しいメイドが気になってしかたがない…。
内容説明
姉が駆け落ちしたせいで、社交シーズン中に誰からもダンスを申し込まれなかった資産家の令嬢クララに、不気味な年配の貴族が屈辱的な物言いで求婚してきた。彼女は拒絶したものの、家の名誉を取り戻したい父が縁談を決めてしまう。家出する決意をしたクララは、メイドの手助けでアシュワース伯爵の屋敷にしばらく隠れることになった。身の上を秘密にして、メイドとなって働くのだ。家出の道中、馬車に轢かれそうになって転んだ彼女を、美しい男性が助けてくれた。そして伯爵邸に到着すると、そこにいたのは先程の男性。彼こそがアシュワース家の当主になったばかりのウィリアムだ。一方、ウィリアムは新しいメイドが気になって仕方がない。女性にうつつを抜かしている場合ではないと悩むのだが…
著者等紹介
トレメイン,マリー[トレメイン,マリー] [Tremayne,Marie]
ワシントン大学で英語および文学を専攻、ビクトリア朝時代の文学を研究。同時に、その時代の小説を書き始める。家族とともに太平洋北西地域に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
30
父、兄、義弟と共に馬車の事故にあい、ただ一人、生還したウイリアム。身体の傷は癒えても心の傷は深く、公の場から身を引いていた。そんな時、街で馬車に轢かれそうになった女性を助け、心を奪われる。その女性はメイドとして来たヘレンで、実は悲惨な結婚から逃れて素性を隠した裕福な家の令嬢クララだった。使用人の日々の暮らしぶりが読んでいて楽しい。使用人に優しく、父や兄に恥じぬよう立派な伯爵であろうとするウイリアムの人柄は良いのに何か薄い。グッと来ない。クララに至っては、あざとさばかりが鼻について、ちっとも楽しめなかった。2019/12/16
たまきら
23
姉が身分の低い男性を愛し駆け落ちするのを助けた妹さんが、不利な状況の中望まぬ相手と強制的に結婚させられそうになるところからお話が始まります。そしてタイトル通りにメイドに化けるのですが、伯爵ったら最初から彼女にメロメロ。彼女も秘密を抱えたまま彼にひかれていき、お互いの思いが交錯するのがムネキュンでした。わき役のみんなもとても素敵で、親友と妹さん(かわいい娘さんつき)のお話があるようなので読んでみようかな。2020/10/10
みみ45
3
すごい設定でまさにロマンス。 良家の女子がばれずにメイドできるの? こんな発言するメイドなんていないからすぐうかがわれるでしょ!と、突っ込みどころ満載ですが、 メイドに扮したヒロインにメロメロで悶絶するヒーローがよいです。2019/06/15
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