出版社内容情報
伯爵夫人アミリアの秘密の名前は「レディ・アガニ」。雑誌で大人気のお悩み相談欄の匿名回答者だ。恋愛、美容、育児などの問題はお手のもの。けれど、あるときアミリアのもとに届いた手紙には、不穏な内容が書かれていて!?
内容説明
19世紀ロンドンで大人気の雑誌のお悩み相談コーナーには、恋愛、美容、育児など読者のあらゆる困りごとの手紙が届く。それらに率直な助言をしている謎の人物レディ・アガニの正体は、実は、若き伯爵未亡人のアミリアだった。あるとき、いかにも急いで書いたように見える手紙がアミリアのもとに届いた。そこには、大変なものを目撃してしまったので助けてほしい、とある。自分の正体がばれると伯爵家の名前に傷がついてしまう、けれど大切な読者を放っておくなんてできない…夜に屋敷をこっそり抜け出して、手紙にあった待ち合わせ場所へ行くと、差出人らしき女性の遺体が。警察にすべての事情を話すことができないアミリアは、その場に居合わせたベインブリッジ侯爵とともに、犯人を捜すことに!
著者等紹介
ウィンターズ,メアリー[ウィンターズ,メアリー] [Winters,Mary]
文芸創作の学位を取得し、卒業後も執筆を続ける。歴史小説を愛し、『伯爵夫人のお悩み相談』シリーズ以外にも、Mary Angela名義で2つのミステリシリーズをもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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み
21
1860年のロンドンって?そもそも日本だと?と、時代が気になりつつ読み始めましたが、途中からは何も気にならず。侯爵の妹さんへの回答が読みたいわ^ ^2024/04/20
アカツキ
12
伯爵夫人のお悩み相談1作目。19世紀ロンドン。伯爵未亡人アミリアは雑誌のお悩み相談の回答者レディ・アガニとして人気を得ていた。ある時、読者から私の奥さまは殺されたと思う、待ち合わせ場所に来て欲しいという手紙が届く。読者のために駆け付けたアミリアは死んでいる女性を見つけ、追いかけてきた亡夫の友人サイモン侯爵とともに事件の調査を始める…。ロマンスとミステリーの塩梅がちょうど良くて読みやすかった。厳格おばさんと思いきや単にアミリアを心配していただけというタビサおばさんが好き。私、チョロいな!2024/01/28
aiko
10
1860年の英国を舞台に、匿名でお悩み相談を受ける訳あり伯爵未亡人のアミリアと侯爵サイモンが殺人事件の解決に乗り出すヒストリカルコージーミステリ。 事件の解決は結構あっさりですが、そこに至る過程と登場人物が皆魅力的な上、夫の死後喪に服し続けていたアミリアが事件を通して段々と解放されていくのがとても良かったです。事件と同時に描かれる養い子のウィニフレッドとの関係も人物像を深めていて、大変好みな作品でした。 一つ疑問。題名にもなっているけれどなぜ手紙では「奥さま」とあったんでしょう。実際は違いましたよね。2023/11/22
BECHA☆
9
若くして伯爵未亡人となったアミリアは、退屈していた。同郷の雑誌編集者に頼まれて正体不明のお悩み相談の回答員を始めたところに舞い込んだ不穏な手紙から殺人事件に首を突っ込むことに。 現場で出会ったベインブリッジ侯爵は亡き夫の友人でもあった。小姑のような義おばに悩まされながら、過去に何かのトラウマを抱えながら、胸に一物のロンドン社交界に探りを入れて真相を明らかにしようとする二人。2024/05/31
Naoko Takemoto
9
実は読み終わったのは先月でなんだかあらすじが思い出せない(汗) そうだそうだ、旅籠の娘が侯爵(だったかな)に見染められて結婚するが、侯爵はよくわからない疾患で他界、姪っ子の教育に力を注ぎつつ、幼馴染の経営する新聞社でお悩み相談コラムをペンネームで書き、その相談者のひとりが殺され、そして、ピンチ亡き夫のイケメン友人貴族が現われて・・なんて話だった。イングランド社交界において、彼女の身持ちがすべの人に大らかに理解されているところに違和感。コージーには嫌キャラが必要。でも続編が出たら読みます。2024/03/02