出版社内容情報
できるだけ広い規模で、世界のある地域には欠落している世界の主要な人権を網羅的に点検している。40におよぶ権利が、人権の歴史、その宣言と実施、闘いと新しい人権の獲得、デモクラシーの追求を手がかりに、リストアップされ、分析され、地図上に表された。
内容説明
80を超える地図と資料が専門分野の筆者のテキストとともに世界の人権を保護するための問題点と立ち向かうべき試練を明らかに!
目次
人権の歴史(人権の基礎となっている文書と偉人たち;古代の奴隷制と原住民法 ほか)
個人と集団の権利の前進と尊重(社会権と労働者の団結権;結社の自由 ほか)
新しい権利の獲得(マイノリティーの権利;文化権 ほか)
権利の危機、危機における権利(居住の権利;デジタル時代の自由権の保護 ほか)
権利擁護機関(フランス)
付録
著者等紹介
ド・ヴァンダン,カトリーヌ・ヴィトール[ドヴァンダン,カトリーヌヴィトール] [de Wenden,Catherine Wihtol]
国立科学研究センター(CNRS)の国際調査研究センター(CERI)名誉研究所長。パリ政治学院でも教鞭をとる
ニコラ,アレクサンドル[ニコラ,アレクサンドル] [Nicolas,Alexandre]
フリーランスの地図作成・コンピュータマッピング技術者
土居佳代子[ドイカヨコ]
翻訳家。青山学院大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
43
E図書館新刊棚。差別との闘い。SDGsでは、目標10の不平等をなくす(57頁)。58頁図式ではかなりの目標で人権関係が多いことも理解される。1~8,10と11。人権としての人間の安全保障や生存権をしっかり保障していく国際社会、日本社会、地域社会でありたい。2022/02/17
つーちゃん
7
世界の〜というよりかはフランスの視点で見た世界の人権ハンドブックかな。「フランスではコレコレだが世界ではソレソレである」的な斬り口が多め。通読するよりも、事典として知りたいものがあれば読めば良いかも。2021年11月出版の新しい本なのに、データがちと古いなと思ったらフランス初版は2018年とのこと。ただし、お馴染みの女性・子供・性的マイノリティー問題だけではなくて、環境権・文化権・結社する権利など耳慣れしないものもあった。一番面白かったのは「生命倫理の権利」。試験管ベビー・代理出産・死ぬ権利とかね。2022/04/05
くらーく
2
アトラスシリーズは好きですわ。夜、布団に入り、ランダム(まあ、頭からお尻に向かってみることが多い)にページを眺め、興味があるところは説明を読み、目が疲れてきたら眠る。私にとっては、睡眠剤みたいによく効く本です。 人権は、大事だと思うけど、昨今はちょっとついていけないところもあります。そんなに多様性が必要なのかと。個人が思うのは自由ですが。 まあ、本書で全般的に言えるのは、アフリカの(人権に関しての)後進性でしょうか。人類の発祥はアフリカなのにねえ。日本に関しては、報道の自由位でしょうか。ありがたいですな。2025/04/04
鈴川愛夏
2
#読了2023/06/08
たろーたん
1
面白いデータまとめ。政教分離をしていない・国教のある国「アルゼンチン、イギリス、ノルウェー、デンマーク、ギリシャ、アイスランド、モロッコ、アルジェリア、リビア、エジプト、サウジアラビア、イエメン、オマーン、イラク、イラン、アフガニスタン、パキスタン、ミャンマー、タイ、マレーシア、カンボジア等」。サウジアラビアやイラクなどの中東系はまあいいとして、イギリスやノルウェーなども入っているのが意外だった。(続)2025/03/23
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