出版社内容情報
リチャード2世から現在のエリザベス2世まで、歴代英国王の食卓を通して食文化の変遷を解説。嗜好を凝らした料理や食材、テーブルマナーの発祥や厨房の発展史、王侯貴族の食事が庶民に与えた影響まで。貴重図版多数!
内容説明
一人での食事を好んだリチャード2世、食べ過ぎで逃亡に失敗し命を落としたチャールズ1世、甘いものに目がなかったヴィクトリア女王―時代を超えて、「食」は王たちにとって富と権力の象徴であり、もてなしの手段であり、自らの身を滅ぼすものでありつづけた。婚姻によって外国からもたらされる新しい食文化、厨房の発展、王室の食事が庶民に与えた影響。そして絢爛豪華な晩餐会や、パイから生きた鳥や小人が飛び出すサルトティ(サプライズ料理)など、王ならではの贅を尽くした食事風景から、戦時下は庶民と同様に食糧配給切符をもっていた王家の暮らしまで。英国王室の食文化の変遷を貴重図版とともに解説。
目次
1章 宮廷の施しと庶民の夢の地コケイン―リチャード二世(在位一三七七‐九)
2章 チューダー朝、イングランドとフランスの「愚かな饗宴」―ヘンリー八世(在位一五〇九‐四七)
3章 ジャコビアン時代の遊興―ジェームズ一世(在位一六〇三‐二五)チャールズ一世(在位一六二五‐四九)
4章 王政復古と魅惑的なスナック―チャールズ二世(在位一六六〇‐八五)
5章 ザワークラウトとソーセージから節制と倹約へ―ジョージ三世(在位一七六〇‐一八二〇)
6章 大食漢の王が招いたシェフの帝王―ジョージ四世(在位一八二〇‐三〇)
7章 仕留めて、吊るして、詰め物をして、食べろ―ヴィクトリア女王(在位一八三七‐一九〇一)
8章 バーティの朝食―エドワード七世(在位一九〇一‐一〇)
9章 誇示的消費の終焉―エリザベス二世(在位一九五二‐)
著者等紹介
グルーム,スーザン[グルーム,スーザン] [Groom,Susanne]
英国王室ゆかりの宮殿を管理している慈善財団ヒストリック・ロイヤル・パレスのキュレーターを24時間務め、王室の歴史に造詣が深い
矢沢聖子[ヤザワセイコ]
英米文学翻訳家。津田塾大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
いっこ
もけうに
kaz
Go Extreme