角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 江戸の悪霊祓い師 (増補版)

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角川文庫 角川ソフィア文庫
江戸の悪霊祓い師 (増補版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044000844
  • NDC分類 188.62
  • Cコード C0195

出版社内容情報

江戸庶民に絶大な人気、「エクソシスト・祐天上人」とは何者か?悪霊と対決して14歳の若妻の憑き物を落とし、市井の人々に絶大な人気を博した「江戸のエクソシスト(悪霊祓い師)」祐天上人とは何者か? 五代将軍・綱吉の時代、なぜ桂昌院を中心とする江戸城大奥の女性たちの積極的な帰依を受け、浄土宗教団のトップにまで登りつめられたのか。謎に包まれたその生涯と事蹟をめぐる伝承に迫り、祐天という稀代の人物像を通して、新興首都・江戸が抱え持つ闇の世界を明らかにする著者代表作。

【目 次】
第一部 霊媒伝承
 
 はじめに 「口ばしり」の伝承
 
 第一章 羽生村事件
 
 第二章 悪霊祓いの伝説
 
 第三章 隠された幼児殺し
 
 第四章 因果の図式
 
 第二部 江戸の悪霊祓い師
  
 第一章 聖者の伝説
 
 第二章 女の霊力信仰
 
 第三章 水子と捨子
 
 第四章 虚像と実像

増 補
 第一章 高僧か、呪術師か
 
 第二章 祐天上人の死に方

【目 次】
第一部 霊媒伝承
 
 はじめに 「口ばしり」の伝承
 
 第一章 羽生村事件
 
 第二章 悪霊祓いの伝説
 
 第三章 隠された幼児殺し
 
 第四章 因果の図式
 
 第二部 江戸の悪霊祓い師
  
 第一章 聖者の伝説
 
 第二章 女の霊力信仰
 
 第三章 水子と捨子
 
 第四章 虚像と実像

増 補
 第一章 高僧か、呪術師か
 
 第二章 祐天上人の死に方

悪霊と対決して14歳の若妻の憑き物を落とし、市井の人々に絶大な人気を博した「江戸のエクソシスト(悪霊祓い師)」祐天上人とは何者か? 五代将軍・綱吉の時代、なぜ桂昌院を中心とする江戸城大奥の女性たちの積極的な帰依を受け、浄土宗教団のトップにまで登りつめられたのか。謎に包まれたその生涯と事蹟をめぐる伝承に迫り、祐天という稀代の人物像を通して、新興首都・江戸が抱え持つ闇の世界を明らかにする著者代表作。

高田 衛[タカダ マモル]
1930年生まれ。早稲田大学大学院修士課程、東京都立大学大学院博士課程修了。東京都立大学名誉教授。文学博士。日本近世文学専攻。著書に、『女と蛇』(筑摩書房)、『新編 江戸幻想文学誌』『完本 八犬伝の世界』(以上ちくま学芸文庫)、『お岩と伊右衛門 「四谷怪談」の深層』(洋泉社)、『春雨物語論』(岩波書店)、編・校注書に、『江戸怪談集』(上・中・下、岩波文庫)などがある。

内容説明

悪霊と対決して14歳の若妻の憑き物を落とし、市井の人々に絶大な人気を博した「江戸のエクソシスト(悪霊祓い師)」祐天上人とは何者か?五代将軍・綱吉の時代、なぜ桂昌院を中心とする江戸城大奥の女性たちの積極的な帰依を受け、浄土宗教団のトップにまで登りつめられたのか。謎に包まれたその生涯と事蹟をめぐる伝承に迫り、祐天という稀代の人物像を通して、新興首都・江戸が抱え持つ闇の世界を明らかにする著者代表作。

目次

第1部 霊媒伝承(羽生村事件;悪霊祓いの伝説;隠された幼児殺し;因果の図式)
第2部 江戸の悪霊祓い師(聖者の伝説;女の霊力信仰;水子と捨子;虚像と実像)
増補(高僧か、呪術師か;祐天上人の死に方)

著者等紹介

高田衛[タカダマモル]
1930年生まれ。早稲田大学大学院修士課程、東京都立大学大学院博士課程修了。東京都立大学名誉教授。文学博士。日本近世文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鷺@みんさー

45
面白かったー!こんな掘り出し物があるとは。これを読めただけでも、カドカワマラソン参加の甲斐はあった。江戸時代のエクソシスト、祐天 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/祐天 に関わる一大叙事詩のような面白さである。累怪談で累の後に出てくる憑依霊、助は障害児であることを理由に水死させたれた60年前の幽霊であった。それを祓ったのが祐天だが、彼の生きざまもまた、知的障害を理由に破門され、不動明王に剣を呑まされ血まみれの仮死状態になる。→2018/11/30

あんこ

13
いやぁ面白かった!こんな人がいたなんて。五代将軍綱吉の時代に実在した僧、祐天上人。なんで漫画や映画になっていないんだろう?漫画原作でアニメにしたら絶対面白いと思うなあ。悪霊につかれた人を除霊するのはまさにエクソシストみたいな感じで、直接に霊が見えるとかじゃないのよね。周りの因縁をかかえた人に対してアプローチするのがメインみたいで、なんというか現実的なんだよな。除霊のエピソードには事欠かないし祐天の伝記も劇的人生で、当時はカリスマだったんろうなあ。2018/12/30

meow3

10
江戸時代に庶民から大奥にまで人気のあった祐天上人のお話。寺では異能で異端であったが、元々平安時代には陰陽師や密教修験者が似たようなことやってたので、そんなに珍しかったのか疑問。ただ追い払うのではなく、相手?の言い分を聞き、成仏させてしまうのと、虐げられてきた女子供を守る地蔵菩薩のような存在というのが庶民的で江戸らしい。不動明王に知恵を授けてもらうくだりが壮絶で面白かった。2017/06/15

ハイちん

10
かなりマニアックだった。元禄時代、五代将軍綱吉の治世で活躍した僧侶「裕天上人」について考察している本。この裕天という人物は実在した人物らしい。親に勘当され僧侶になった裕天が、悪霊に憑かれた少女を念仏の力で救った羽生村事件をきっかけに名を上げて、将軍家の大奥に召し抱えられるまでになったというお話。裕天の前に現れる「悪霊」は男性中心社会で、蔑ろにされてきた女性たち(中絶させられたり捨てられたり殺されたりがしょっちゅうだった)の恨みの体現で、それを成仏させることができた裕天は女性の守り神的な信仰を集めたという。2016/11/08

いきもの

6
累ヶ淵説話などで怨念を成仏に導いた「エクソシスト」として活躍した祐天上人の来歴を江戸期に書かれた実録小説から読み解いていく。浄土教団の中で異質な存在であり疎外されてきた存在でありながらも、雄弁で本の著者に自ら事件の顛末を語ったり市井に信者の多い新興宗教家のようでもあって「エクソシスト」的な側面も併せていささかうさん臭さがある。それでいて浄土教団のトップまで上り詰めたり、大奥や民衆の人気を集めたり、女子供も差別なく浄土に行けるという思想だったり何とも多面的な印象。2017/02/14

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