統計の歴史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784562057412
  • NDC分類 350.2
  • Cコード C0022

出版社内容情報

人口、経済発展、犯罪、衛生・健康管理など、統計は形ないものに形を与え、把握、比較、分析などにとても便利なツールである。ではその統計はいつ誕生し、どのように全世界に広まっていったのか。その歴史をわかりやすく紹介。

内容説明

国力の測定、出生率、伝染病の死者数、労働環境の改善、進化論の発達、文学・芸術との対立―世界を知るための数字はやがて世界を支配する。数学の世界にとどまらず、世界のあらゆるものに影響を与えてきた統計の歴史をひもとく。

目次

第1章 「数字」が支配する世界
第2章 統計の始まり
第3章 個人の社会
第4章 統計の爆発的な普及
第5章 社会問題
第6章 統計と社会学
第7章 社会科学から自然科学へ
第8章 統計に対峙する文学
第9章 統計への愛憎

著者等紹介

レイ,オリヴィエ[レイ,オリヴィエ] [Rey,Olivier]
数学者、哲学者、エッセイスト。1964年フランス・ナント生まれ、1986年エコール・ポリテクニック卒業後CNRS(国立科学センター)の数学部門に所属する。専門は非線形偏微分方程式。現代社会における科学の役割についての批評・考察を深めて、2009年にはCNRSの哲学部門に所属する。エコール・ポリテクニックで数学を教えた後、現在はパリ第一大学で哲学を教えている

池畑奈央子[イケハタナオコ]
筑波大学比較文化学類卒、ロンドン大学修士課程修了、フランス文学翻訳家

原俊彦[ハラトシヒコ]
1953年東京生まれ。1975年早稲田大学政治経済学部卒。人口学者・札幌市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

12
引用)作曲家オッフェンバックは歌劇「美しきリュレット」で、登場人物に統計学への賛歌を歌わせている。「私は統計に身を捧げてきたのです。私の仕事は愛国心にあふれ、私の目的はとても役立つのです。統計は何にでも通用するし、多くの物事を明らかにしてくれる。統計が大きく広がっていくものですから、統計をやっている本人ですら、よくわからなくなってしまいました。計算はどんどん複雑になっていきます。それでも計算します。それでも計算します。統計、統計、そのために生きていきたい。私は統計のために生き、統計をやりながら死にたい。」2023/10/19

ドラマチックガス

9
面白かったけど、思っていた内容とは違った。これはこの本の看板がおかしいというよりは、こちらが「統計」を狭い意味で考えすぎていたのでしょう。その意味では理解もしくは視野が広まった良い読書だったけれど、さすがに「統計と文学」は何を言いたいのかよくわからなかった。統計と人口が切っても切り離せない、統計の登場が政治観そのものを変えたというのは面白かった。マスターキートンファンにはおなじみの「ペストが統計を~」については、一瞬だけ登場。2022/03/19

時田桜

2
社会科学から自然科学へ統計が受け入れられていく過程が描かれているところがとても面白かった。たくさんメモした2021/01/07

四ツ谷

2
筆者が仏国人ということもあり、仏国を中心とした統計学の歴史・哲学史がメイン。統計学は国力を把握するため人口調査から端を発し、兵役から身体的特徴の分布を医学から病気の死亡率、遺伝の発現から生物学、熱力学や物理学などへ拡がっていった。中でも19世紀は統計学が大衆にも流布していったことから風俗学へ波及し、はたまた文学までも影響していた点は面白かった…(ヽ´ω`)2020/07/03

takao

1
ふむ2020/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15442689
  • ご注意事項

最近チェックした商品