出版社内容情報
映画を上回る迫力と話題!SEAL隊員で教官としても名をはせた著者がリアルに描き尽くした狙撃手たちの、過酷な世界。映画を上回る迫力と話題!SEAL隊員で教官としても名をはせた著者がリアルに描き尽くした狙撃手たちの、当事者だから記せる過酷な世界。4人の名狙撃手の実体験を軸に、訓練や技術、そして実戦までを詳述。
ブランドン・ウェッブ[ブランドンウェッブ]
著・文・その他
村上和久[ムラカミカズヒサ]
翻訳
ジョン・デイヴィッド・マン[ジョンデイヴィッドマン]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
泰然
8
戦場の空を無人機が飛ぶテクノロジー時代に孫子の「兵ヲ形スルノ極ハ、無形ニ至ル」(戦争形態の真髄は敵に自分の動きを察知されない状態にある)を極限達成しているようで、血生臭い本当の無形は地上にある。上巻は故郷も所属も年数も戦地も違う四名の青年が、戦士で暗殺者でスパイの能力を持つ無形の戦略資産「狙撃手」になるまでの実際をリアルに描いている。禅問答の如き「問題の解決策のみに集中せよ。問題自体には決して集中してはならない」(P.216)は現代社会やビジネスでの既視感で身震いする。無形は常に自分自身の制御次第なのか。2019/06/30
よっし~
1
戦時にあたって斥候に精強な海軍兵士(マリーン)を送り込むのがアメリカ軍の伝統で、その中でも精鋭中の精鋭がネイビーシールズである。そのネイビーシールズの中でも究極の特殊性を帯びた部隊が特殊狙撃手養成所である。 作中では「マークスマン」と「スナイパー」の違いなど、銃器やスナイピングに興味のある向きには興味深い記述も多いが、白眉は射撃の神様「ラニー・バッシャム」が登場したことだ(まさか一般書の中で彼の名前に出会うとは思わなかった…)。彼の名が出てきただけでも価値ある(?)一冊。2019/07/01