出版社内容情報
有害な酒とされるも世界中で愛され、カクテルのベースや、高級品が造られたりしている。多面的なラム酒の魅力とその歴史に迫る。カリブ諸島で奴隷が栽培したサトウキビで造られたラム酒。有害な酒とされるも世界中で愛され、現在では多くのカクテルのベースとなったり、熟成させた高級品が造られたりしている。多面的なラム酒の魅力とその歴史に迫る。レシピ付。
リチャード・フォス[リチャードフォス]
著・文・その他
内田智穂子[ウチダチホコ]
翻訳
内容説明
カリブ海諸島で奴隷が栽培したサトウキビで造られたラム酒。有害な酒とされるも世界中で愛され、現在では多くのカクテルのベースとなったり、熟成させた高級品が造られたりしている。多面的なラム酒の魅力とその歴史に迫る。
目次
序章 魅力あふれる媚薬
第1章 本物のラム酒とは?
第2章 ラム酒の起源
第3章 ヨーロッパ列強によるラム酒造り
第4章 世界のラム酒
第5章 ラム酒の衰退と再起
第6章 ラム酒の現在と未来
著者等紹介
フォス,リチャード[フォス,リチャード] [Foss,Richard]
食物史研究家、ジャーナリスト
内田智穂子[ウチダチホコ]
学習院女子短期大学英語専攻卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kouro-hou
30
砂糖精製時にでる廃物が糖蜜。それを蒸留するとラム酒。ただ硫化物が混ざる甜菜、コスト無理なメープルは除外し主力はかつて植民地で大量生産されたサトウキビである。つまり植民地の奴隷がこっそり作っていたのがラム酒の始まりで、当然文献は残らない種類であり発祥は不明。ただ仏のワインのような守る酒の無かった当時の英国が目を付け、英領バルバドスで品質管理していち早く製品化した記録が残る。しかも英国が銀貨を輸出しなかったので、日持ちのよいラムは貨幣の代わりに流通するように。『宝島』のラムは色々と間違っているので注意だとかw2018/12/19
ショア
22
ラム酒に纏わるワードは、海賊、錬金術、植民地、奴隷、戦争、禁酒、通貨の代替。大航海時代の立役者はイメージ通り。ラム酒の起源については諸説紹介されておりなにが何やら状態。 上質のラム酒はカリブ海諸島、とりわけバルバドスの高い蒸留技術で製造されたものとのことで、一番お気に入りのラム酒がプランテーション ラム バルバドスXOなの納得した2023/06/24
秋良
19
昔々、バカルディというラムの一種でべろべろに酔っぱらい、終電で降りる駅を間違え、タクシーで家……の最寄りの駅まで行き、そこから25分かけて歩いて帰宅した身としてはラムは恐ろしいお酒(自業自得)。プランテーションで働いていた奴隷が、労働の辛さを紛わすために飲んでいたのが始まり。他にも通貨の代わりになったり宗教行事に使われたり、これはラムに限った話でなく、酩酊の効果と人間の歴史が切っても切れない関係なのはいつも不思議に思う。そしてメコンウイスキーはラム酒の一種らしい。そこが一番の驚きだった。2022/12/25
くさてる
16
わたしもラム酒の存在を知ったのは「宝島」だった! 名前だけは知ってるけれど、実際にストレートで口にしたことは二三回で、ラム酒を使ったカクテルの方がよく飲んでるかも。そんななんとなく知ってるレベルの人間には、知らないことばかりで面白い一冊でした。お菓子や料理にも使われると言われれば、思い出すものも多く、ラム酒、柑橘系の果物、砂糖の組み合わせのカクテルはまさに三位一体というあたりも納得です。面白かった。2021/01/23
魚京童!
12
バカルティか。今度飲んでみようかな。2024/06/25
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- 和書
- 危険な思想家