出版社内容情報
エラリー・クイーン・ファンクラブ会長が自らセレクトした「知られざる」クイーンの一面。ミステリファン必読のコレクション!
エラリー・クイーン・ファンクラブ会長が自らセレクトした「知られざる」クイーンの一面。ミステリファン必読のコレクション!
高層ビル内で殺人事件。これが大停電によって容疑者たちは死体とともにビル内に閉じ込められる。犯人の再攻撃も考えられる中、警察も踏み込めない状況で、隻眼の探偵は論理的に事件と犯人を絞り込んでいく。
内容説明
高層ビルの執務室で男が死体となって見つかり直後、ニューヨークを大停電が襲う―現場にたどり着いた隻眼の探偵はさまざまな証言の中から犯人を追い詰めていく。屈指のクイーン研究家がセレクトした珠玉のミステリ!
著者等紹介
白須清美[シラスキヨミ]
英米翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
58
エラリー・クイーンの外典第2弾。1965年11月に実際に起こったニューヨーク大停電を背景に、ビルの高層階で起こった殺人事件を描いたミステリ。停電のためランタンと蝋燭しかない場所に留まらざるをえなくなった者たちは、通常とは異なる心理状態に置かれている。しかも停電中のビルの高層階は一種のクローズドサークル。徐々にこの階で働く者たちのいびつな関係が浮かび上がってくるのだが、クローズドサークルの中で、死体がすぐそばにあるというのに、登場人物たちは少しはしゃぎすぎのような気もする。2022/08/10
飛鳥栄司@がんサバイバー
16
エラリー・クイーンが書いていないけど、クイーンぽさが現れていると思う。本格ミステリとしてもトリックが派手ではないものの、情報の提示がしっかりされており、質が高い出来になっている。NY大停電下で起こる高層ビルでの殺人事件であり、特異なクローズドサークルとなっていて、容疑者がそれぞれ同じフロアで働いているため顔見知り、人数も多くなく皆が怪しく見える。聞き込み中に目立った駆け引きがないのが少し残念ではあるが、犯人特定に結びつける証言がちゃんと出そろうので、集中力を持続させるものがある。総じて上手い作品である。2015/12/26
やっす
4
大停電下の高層ビル内で起きる連続殺人というシチュエーションが何より面白かった。読後に思い返してみれば、正確にはクローズドサークルと言えるほど閉じた空間ではないのですが、そこはもう設定の勝利か、読んでる間は何ら違和感を抱くことなく物語にのめり込みました。フェアプレイの点でも頑張っていて、確かに手掛かりはきちんと提示されてましたね。アイデア自体は小振りで、使い古されたものですが前述のフェアプレイと合わせて見れば一定の評価はできる内容だと思う。でもやっぱり何か物足りない気も。う~ん、第三弾はどうしようかな・・。2015/12/25
湖桃
2
ニューヨーク大停電の中で起こった殺人事件。ストーリーもトリックもおもしろかったですが、登場人物が好きになれませんでした。警部も私立探偵もほとんどの容疑者たちも、「キモかった」です。ニューヨークが好きなので読んでみましたが、ニューヨーク要素はほぼゼロでした…。2022/12/31
ねちゃぴん
1
一応まだ容疑者の一人とそういう仲になろうとするのにびっくりした!刑事役が2人とも。ところで結局誰が誰だったか名前があやふやなまま、解決編が唐突に訪れてしまったよ!停電も意図されたものなのかと勘繰りすぎてしまってたけど、ほんと偶然だったのね。2021/06/01
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