出版社内容情報
ユダヤ教神秘主義の思想的伝統カバラーを歴史や思想の展開まで包括的に解説。時代や地域で多彩な様相を呈すユダヤ思想の深奥に迫る。
ユダヤ教神秘主義の思想的伝統、カバラーを歴史から思想の展開まで包括的に解説。
グノーシス主義やキリスト教の影響下、神智学、悪魔学などの要素も包含し、
時代や地域によって多彩な様相を呈してきた、ユダヤ思想の深奥に迫る。
内容説明
古代からルネサンスを経てニューエイジブームに至るまで、新プラトン主義やグノーシス主義やキリスト教の影響下、神智学、悪魔学などの要素も包含し、多彩な様相を呈してきた、ユダヤ思想の深奥に迫る。
目次
第1部 カバラーの歴史(古代ユダヤ神秘思想;カバラーの黎明期;スペイン追放によるカバラーの多様化;カバラーの新たな展開;現代におけるカバラーの普及と拡散)
第2部 カバラーの思想(セフィロート体系;世界の創造と神の身体;終末論とメシアニズム;世界周期論;霊魂転生論;律法と戒律;ヘブライ語とヘブライ文字;呪術とテウルギア;預言と啓示)
著者等紹介
山本伸一[ヤマモトシンイチ]
1979年生まれ。東京大学文学部卒業後、同大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。「シャブタイ派思想における反規範主義の起源と展開」(2011年)にて博士(文学)、ユダヤ思想史が専門。現在、日本学術振興会海外特別研究員としてバル・イラン大学に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kaname Funakoshi
1
旧約聖書を読んでもユダヤ教の神秘主義については書かれていない。神から世界はどのように作られたかについてのユダヤ教徒による解釈。12世紀以降なのでそれほど古いものではない。その歴史と内容についての詳細な解説。2021/12/28
momen
0
ユダヤ教の思想カバラーの歴史と教義を解説。前半はカバラー誕生以前から近現代までの歴史、後半は具体的な教義と解説を多数の資料から読み解く。真面目な宗教学の本でオカルト的な解説は無いが、カバラーがユダヤ教を離れオカルト的な解釈をされた近代の背景なども触れている。専門用語が多いが解説が丁寧でユダヤ教の知識が乏しくても概ね分かりやすく、お勧め文献やミニ用語辞典もついていて便利。神や世界の成り立ちを表す「セフィロート」、聖書や救世主の解釈、救済の方法、バリエーション豊かな教義など、幅広く独自の宗教観が興味深い。2024/06/11
-
- 電子書籍
- パレット文庫 ワンダーBOY6 魔王再…