内容説明
先進国で環境車が、新興国で低価格車が求められる今、米国向けで稼ぐ従来のクルマづくりは通用しない。多様な燃料、エネルギー源に対応しながら、開発を効率化する新しいクルマづくりが必要だ。先の読めないリスクに備えながら、今後の自動車産業を勝ち抜くための経営戦略の具体例を詳説する。
目次
1章 求められる経営戦略
2章 変化の潮流(interview 日産自動車COO・志賀俊之氏―新しいゼロエミッション社会を提案;interview トヨタ自動車副社長・内山田竹志氏―効率化を図りながら多様化するニーズに幅広く対応)
3章 経営戦略の考え方(経営戦略の基礎;事業ポートフォリオ戦略;新規領域への事業拡張;M&A、戦略提携;ブランド戦略;不確実な変化への対応;オペレーション効率の改善)
4章 成長機会を捉える新興企業(ヒューズ―EVの設計開発を請け負う;明電舎―三菱「i‐MiEV」にEV用モーターを供給;ENAX―電動パワートレーン向けLiイオン電池を開発製造;日立オートモティブシステムズ―日産「リーフ」のエネルギーシステムや情報ネットワークとつなぐテレマティクスを開発;ゼットエムピー―ロボット技術を用いたEV研究開発用車両を提供;インターメタリックス―EV用モーターに用いるネジム磁石のレアアース使用料を削減)
著者等紹介
川原英司[カワハラエイジ]
A.T.カーニー株式会社パートナー。東京大学卒業後、日産自動車、三菱総合研究所(経営開発部自動車産業研究室長)を経て、1998年、A.T.カーニーに参画。2007年より同社パートナー。アジア自動車産業グループのリーダー。自動車、自動車部品、素材、電機・電子、商社などの企業を主な顧客企業とし、各種戦略立案サポートや、新規事業、組織改革、戦略的提携・M&Aのサポートなど、数多くの経営コンサルティングプロジェクトを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。