理想の花嫁と結婚する方法―児童文学作家トマス・デイの奇妙な実験

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  • サイズ B6判/ページ数 349,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562050796
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

児童文学の先駆者、奴隷制度反対者である18世紀英国の偉人トマス・デイ。
理想の妻を追い求め、とんでもない計画を立てた彼の執念は、
ダーウィンらルナー・ソサエティの科学者たちまでを巻き込んで……。
「自分の理想の女性は頭のなかにしか存在しない」と考えた男のおそるべき「実験」とは。

内容説明

児童文学の先駆者にして、奴隷制度反対者である18世紀英国の偉人トマス・デイ。ルソーの『エミール』に心酔する彼は、理想の妻を追い求めるあまり、とんでもない計画を立てた。彼の執念はダーウィンらルソー・ソサエティの科学者たちまでをも巻き込んで…。「自分の理想の女性は頭のなかにしか存在しない」と考えた男のおそるべき「実験」

目次

マーガレット―一七六九年春ロンドン
ローラ―一七五三年ごろロンドン北部ストーク・ニューイントン
ソフィー―一七六六年夏スタッフォードシャー
アンとドーカス―一七六九年八月ロンドン
サブリナとルクレティア―一七六九年一一月パリ
ホノーラ―一七七〇年春リッチフィールド
エリザベス―一七七一年春サットン・コールドフィールド
サブリナ―一七七三年七月ロンドン
エスター―一七七五年ヨークシャー、ウェイクフィールド
ヴァージニア―一七八三年五月バーミンガム、ファイヴ・ウェイズ
ガラティア―一八〇五年一月グリニッジ

著者等紹介

ムーア,ウェンディ[ムーア,ウェンディ] [Moore,Wendy]
ジャーナリスト。ロンドン在住。「ガーディアン」「オブザーバー」「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」などに寄稿、発表記事のいくつかで受賞している。1999年に英国薬剤師協会で医学史の学位を取得し、同年の「マカベア・ベスト論文賞」を受賞。著書『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯(The Knife Man)』(河出書房新社)で英国医学ジャーナリスト協会のConsumer Book Awardを受賞

鈴木涼子[スズキリョウコ]
明治学院大学文学部英文学科卒業。出版翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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星落秋風五丈原

31
若紫―紫の上はこの後源氏の結婚と浮気に悩まされ、出家したい心境を訴えたが、最後までそれを許されぬまま、源氏に先立って病に倒れる。光源氏は―少なくとも一時は、理想の伴侶を得て幸せだったろう。しかし、紫の上は幸せだっただろうか?これはフィクション。まさかこれを実際にやろうとする人はいないだろうと思ったら、いた。イギリスの児童文学作家トマス・デイだ。ルソーの『エミール』に感動した作家が孤児を自分の好みの妻にしようと育てる…と誰ですか光源氏と紫の上みたいきゃーなんて言う人。 2018/10/20

くさてる

11
理想の花嫁を求めて孤児の少女を育てた実話。ひとはこんなにもひとを自分の思うように変えたいのだ、と思った。たとえ、どんな理由があっても、どんな立場にあったとしても、誰かの思い通りになって生きていくことはとても難しいことなのだ。それが本人が愛ゆえに心から望んだことであったとしても、真の意味で他人の望むように生きることなどは不可能に近いのだ、と。対照的な二人の女性、サブリナとエスターの運命を見ると、そんな想いがする。 2014/09/17

春風

10
女性に求めるものが高すぎるがゆえに振られ続け、ついに孤児の女の子を引き取って思い通りに教育するという光源氏計画を実行に移してしまった18世紀イギリス青年の顛末。この青年、身なりには気を遣わないわりに女性への理想ばかり高く、たまたまぴったりの女性が目の前に現れても、何かの罠かもと疑ってなかなか先に進めない。読めば読むほど痛すぎる。2014/08/17

eirianda

9
サブリナも気の毒だがディックも気の毒。そしてエスターも。当時『エミール』(本の力)はとてつもなく影響力があったのだな。今だとテレビの情報にはみんなイチコロだもの。ネットを含むメディアに携わる人にそこまでの意識があるかどうか……。今だと嫁を教育する、という思考自体が前時代的だけに、つい子どもの教育に当てはめてみる。教育法などその子の個性や状況によって変わっていくのだ、くらいの気持ちでいた方がいいのだろう。しかしこれが難しい。潔癖なまでの思い込みの激しさが招いた悲喜劇は、デイだけでなく今でもあるよなぁ。2014/09/26

ひとみ

8
裕福な生まれながら虚飾を嫌い、貧しいものに施しを与え、奴隷解放論者で、百年近く愛された児童文学作家のトマス・デイ。仲間内からは徳の高い人物とみなされていた彼は数度の失恋で現実の女性に失望しており、孤児を引き取って理想の花嫁を育てるという危険な思いつきを実行していた…というノンフィクション。膨大な資料から、デイが傾倒したルソーの思想、当時のイギリス名士たちの素顔や風俗、奇妙な実験に巻き込まれながらも粘り強く生き抜いた孤児の少女の人生を分かりやすく面白い本にまとめた著者の力量に圧倒される。とにかく面白い。2014/08/24

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