出版社内容情報
中国、イギリス、インドの緑茶や紅茶の歴史だけでなく、中央アジア、ロシア、
トルコ、アフリカのお茶についても述べた、まさに「お茶の世界史」。
日本茶、プラントハンター、ティーバッグ誕生秘話など、楽しい話題もいっぱい。
内容説明
中国、イギリス、インドの緑茶や紅茶の歴史だけでなく、中央アジア、ロシア、トルコ、アフリカのお茶についても述べた、まさに「お茶の世界史」。プラントハンター、ティーバッグ誕生秘話など、楽しい話題もいっぱい。レシピ付。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
目次
序章 ところ変われば…
第1章 茶とは何だろう?
第2章 中国の茶
第3章 日本、朝鮮、台湾の茶
第4章 茶を運ぶキャラバンたち
第5章 茶は西へ
第6章 インド、スリランカ、その他の地域
第7章 お茶の今日、そして明日
著者等紹介
サベリ,ヘレン[サベリ,ヘレン] [Saberi,Helen]
食物史研究家。イギリスのヨークシャー出身。食物史に関する著書多数
竹田円[タケダマドカ]
東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻はスラヴ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
107
「2014/06/09 第2回お茶を飲みながら読書会 on the Web」企画中に資料集めのために拝読。中国、印度、イギリスはじめ、世界各国のお茶文化、歴史が分かる。用語集、レシピ集が嬉しい。参考文献は、現著者と訳者がそれぞれ記載しているようだが、本文の書名と参考文献の連携が部分的で対応関係を自作中。 2014/06/07
Kouro-hou
26
お茶が世界に与えた影響を中心に語る本。まずは色から。日本では紅茶、赤いと大喜びだが、欧州的にはそれは黒茶らしい。ブラックティーってそういう意味なんですね。「どこでどのような流儀で飲まれるにせよ、茶は幸福と調和と礼節をもたらし、心を浮き立たせ、もてなしの表現となる」というわけで日本の茶道についてもかなり頁をさいている。対して珈琲はガラが悪いらしいw 基本的に時系列にそって世界各地に拡散していったお茶と現地の飲み方、淹れ方が詳しい。油分が摂りにくいチベットで栄養補給を兼ねてバター茶というのは理にかなっている。2017/05/25
秋良
18
所変われば飲みかたも変わる多彩な飲み物、お茶の歴史と文化の紹介。コーヒーはどこでもコーヒーなのに、お茶は発酵やブレンドで名前が変わったり、国によって全然入れるものが違うのが面白い。チベットではバターって!スタバみたいな、カジュアルなティーハウスがあったらいいなと思うけど、茶葉の品質管理が難しいかなあ。2021/01/16
シルク
17
ブラックタピオカが入ってる、甘い冷たいミルクティーが大好きだ。昔、父親と台湾に旅行に行った。わたくしのお目当ては何と言っても、故宮博物館……の、展示品のひとつ「多宝格」。それから、ブラックタピオカ入りミルクティーだった。太いストローで、ずっぽんずっぽん。下手したら喉に詰まるんちゃうかってな、あれが良い。黒い丸がゴロゴロ入っている、それだけでなんでかもう、楽しくて嬉しくて仕方ない。さてこの、ブラックタピオカの入ったミルクティー。「バブルティー」と言うそうな。曰く、コップの上にも泡、下にも泡。泡、泡、泡と。2018/01/09
くさてる
9
なんとなくは知っているけれど細かくは知らないお茶について、一般的な種類からそれぞれの楽しみ方や歴史やレシピまでとても広大なテーマをコンパクトに分かりやすく紹介した一冊。写真や図版も多くて楽しめます。個人的にはときどき英国のミステリに出てくる「黒茶(ブラックティー)」って何だろうという疑問が解けたのが収穫でした。紅茶と同意味だったのね…。2014/03/02