出版社内容情報
「グローバル」という形容詞がふさわしいカレー。
インド、イギリスはもちろん、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジアそして日本など、
世界中のカレーの歴史について多くのカラー図版とともに楽しく読み解く。
レシピ付。
内容説明
「グローバル」という形容詞がふさわしいカレー。インド、イギリスはもちろん、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジアそして日本など、世界中のカレーの歴史について多くのカラー図版とともに楽しく読み解く。レシピ付。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
目次
序章 カレーとは何だろう?
第1章 カレーの起源
第2章 イギリスのカレー
第3章 北米とオーストラリアのカレー
第4章 離散インド人たちのカレー
第5章 アフリカのカレー
第6章 東南アジアのカレー
第7章 その他の地域のカレー
第8章 カレーの今日、そして明日
著者等紹介
セン,コリーン・テイラー[セン,コリーンテイラー] [Sen,Colleen Taylor]
シカゴ在住のフードライター。「シカゴトリビューン」、「シカゴサンタイムズ」などに寄稿している。インドの食物についての造詣が深い
竹田円[タケダマドカ]
東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻はスラヴ文学。翻訳協力多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
317
著者のコリーン・テイラー・センはシカゴを拠点に活躍するフードライター。カレーの定義にはじまり、カレーの歴史、および各国のカレー受容史を語る。意外だったのは、イギリスでカレーが国民的料理であるとの指摘。‘going for curry’が都市民のライフスタイルであるそうだ。また、8000軒以上のカレーハウスと、それと同数くらいのパブでカレーが食されているとよこと。そんなにカレーハウスがあったかなとも思うが、インド系(インド人、パキスタン人、バングラデシュ人)の人たちは随分たくさん見かけるし、サモサを供する⇒2023/09/06
KAZOO
155
カレーについての歴史が、その起源から世界各地でどのような料理になっていったのかを1冊の本にまとめているもので、歴史上の料理や世界各国でのレシピも掲載されていて参考になります。写真もカラーで収められています。特に日本でのカツカレーやカレーパンなどについても触れられていてかなり調査をしていると感じました。2017/05/12
Kouro-hou
34
グローバルヒストリーオブカレー。カリの語源はスパイスで味付けした野菜で南インド料理なんだとか。地方ごとにバラバラで統一性の無かったインド料理が、植民地統治時代に入ってきた英国人が愛好&転勤多めでインド全土に混ざった事情があるとか。さらにインドの解放奴隷が別の植民地に根をはって現地スパイスのカレーが世界規模に広まり、英国衰退期には現地人らが食文化を持って帰って英国本土もカレー化と世界単位で煮込んでいく。あえてカレーの正統性、定義には拘らず、現地に根付き愛された世界各地のカレー料理と歴史を辿る本である。2017/04/23
秋良
18
行きつけのカレー屋が二軒もある癖に、カレーのこと全然知らないことに気づいて読んでみた。インドから植民地へ人が移動するとともにカレーも移動する。「無いなら作れば良い」DIY精神と、「こうした方が美味いんじゃね?」という好奇心が組み合わさって色んなカレーが出来てったんじゃないかと想像。中華とカレーは世界中どこに行ってもありそう。2020/12/10
シルク
16
ふっと、無性に食べたくて堪らなくなる食べものがある。わたくしの場合それはおはぎ、天一ラーメン、にんにくともずくとチーズのスパゲッティ……そしてカツカレーですわ。カツカレー。西原理恵子は「女の抗生物質」と表現していたんだったか。その気持ち、分かる。圧倒的にピカーッと光って思える。カツは、カツは……2枚のせてください(*´Д`) 揚げたてで、まだ油がパチパチ気泡になって、ちいぷう言ってるようなの。とっぷり茶色の日本カレー。ぐっと差し入れた匙で、白いご飯からもりっとすくって……問答無用で癒される。幸福だ。2017/02/07