出版社内容情報
プロレスの試合後に急死した父と少女連続殺人事件。
この事件で父親と友人を失った美少女つくしは、
やがて両者が無関係でないことに気づき、ガチで真相を暴きにいく。
本格「ファイティング」ミステリの傑作誕生!
内容説明
プロレスラーだった父の急死と少女連続殺人事件。この事件で父親と友人を失った“つくし”は、やがて両者が無関係でないことに気づき、真相をあばくため、闘う。本格「ファイティング」ミステリの傑作誕生。
著者等紹介
伯方雪日[ハカタユキヒ]
1970年京都府生まれ。京都大学工学部卒。2004年に『誰もわたしを倒せない』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
54
時折勝ち負けが打ち合わせされるプロレス業界。そんな世界に悩みながらも闘う若きもの達の周囲に変死と女子高生連続殺人の影が忍び寄る。前2作より格闘技分マシマシで、メイン3人のキャラクター性と関係もあり、立派なエンタメ青春小説としていい締めにもなってる。ミステリと格闘技が今までで一番良い絡みしてますが試合部分、実は事件が繋がるパートより盛り上がりました。2022/06/23
ren5000
7
作者お得意の格闘技とミステリーが融合した作品。子供のころ夢中になって見ていたプロレスを懐かしみながら読みました。ミステリーとしたらまあまあかな?フツーにプロレスのショーとしての内幕が書いてあったのには時代を感じました。子供のころにはショーとは夢にも思わんかったもんなー(笑)2013/04/28
しょこたろう
5
プロレスを題材にしたミステリーでした。 覚せい剤の密輸の仕方とかツッコミどころ満載。 犯人もすぐ見当ついちゃいますが、一日で読み終えたので引き込まれたのだと思います。2013/04/10
たの
5
格闘技ミステリという独自のジャンルを確立している伯方さんの作品。相変わらずプロレスや総合格闘技への、各々の考えや思いを軸に繰り広げられる物語が楽しい。あるプロレスラーの死の謎と、女子高生連続殺人の謎の真相が語られる解決編がプロレスの試合を通してというのもユニーク。ミステリ的には犯人のある志向が、殺人の方法や終盤のある行動に密接に結び付いている点が良かった。しかもそれすらプロレスに基づく伏線になっていて唸らせられました。2013/03/31
まさむね
5
プロレスの知識など全くない状態で読んだが、クライマックスに向かって事件も試合も盛り上がって面白かった。プロレスの要素と本格ミステリの融合ぶりも納得。著者のプロレス観も伺える。2013/03/07