ジャニ研!―ジャニーズ文化論

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784562048816
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

☆『Endless SHOCK』の階段落ちと不思議な衣装の理由は!?
☆キムタクは団塊ジュニアのロールモデル!?
☆櫻井翔君がコンサートで「叫べー!」と煽る、その元ネタは?
☆Sexy Zoneの36年前に、薔薇と宝塚をモチーフにデビューしたグループがいた!
☆関ジャニ∞の『関風ファイティング』に込められた、ディスコとジャニーズの歴史とは!?
……etc.
ジャニーズ事務所から繰り出されるミラクルな文化の歴史、意味、元ネタ、社会への影響を、
SMAP・嵐世代の批評家たちが徹底考察!
50年の偉業に限りないリスペクトを込めて、ジャニーズ文化の根源に迫ります。

第1章 ジャニーズとデビュー ~そうさ、YOUたちSuper Boy!~

初代ジャニーズからA.B.C-Zまで

コラム1 ジャニーズにおける「冬の時代」

第2章 ジャニーズとコンサート ~パラダイス銀河にはまだ早い~

ジャニーズコンサートのはじまり
シブがき隊解隊コンサート
光GENJI FIRST LIVE
SMAP LIVE BIRDMAN 1999 SUMMER TOUR
ジャニーズの大転換――ドレスアップ/ドレスダウン
レアグルーヴ以降の黒人音楽の再解釈
メンバー紹介ラップに見るヒップホップ文化
KinKi Kids 2010‐2011 ~君も堂本FAMILY~
嵐 君と僕の見ている風景2010
Sexy Zoneのコンサートに行った
ポピュラーミュージックにおけるファンの捕まえ方
グレイトフル・デッドからコンサートビジネスを考える
コンサートは何のため?
消費者ではなくファンを作る  他

コラム2 80年代/90年代/00年代のジャニーズ楽曲について、それぞれの考察(1)

第3章 ジャニーズとディスコ ~情熱☆極東でぃすこてぃっく~

ジャニーズ研究部が選ぶジャニーズディスコ5曲
DJカルチャーの発祥
ディスコは総合文化
キラキラのフィリーソウル
4つ打ちの意味
トシちゃんはなぜグローバルヒットにならなかったのか
少年隊がダンスミュージックを取り入れる必然性
楽曲のレイヤー構造化とジャニーズサウンドの関係
ドレスアップとドレスダウン――ハウスとディスコの違い
ジャニーズ式ディスコ 他

コラム3 80年代/90年代/00年代のジャニーズ楽曲について、それぞれの考察(2) 

第4章 ジャニーズとタイアップ・ビジネス ~KANSHAしてタイアップしようよ~

コカ・コーラで見るCMの歴史
象徴天皇制下の自由恋愛とレジャーの推奨からアイドルが生まれた!?
イメージソングの時代
世代論として見るCM
TOKIOは物流をリードする
嵐とKAT-TUNと「つながり」需要
SMAPのCMから日本の通信の進化が見える
キムタクは団塊ジュニアのロールモデル
スポーツのイベントビジネス化
テレビの産業構造の変化とスポーツ
テレビの変化への対応がタイアップビジネスだった 他

コラム4 80年代/90年代/00年代のジャニーズ楽曲について、それぞれの考察(3)

第5章 ジャニーズとミュージカル ~仮面舞踏会・マスト・ゴー・オン~

ジャニーさんとミュージカルの出会い
『ウエスト・サイド物語』
帝劇の背景
宝塚の成り立ち
アイドル文化の発祥は大正童心主義にあり!?
『SUMMARY 2010』のツーリズム
『Endless SHOCK』の劇中劇
宝塚の男役と『滝沢歌舞伎』の女形の違い
『PLAY ZONE』のファミリー感
ジャニーズのオリエンタリズム
ジャニーズと黒人音楽
文化は西へと進む
亀梨和也「1582」に結実したもの 他

コラム5 ジャニーズにおけるオリエンタリズムの系譜

第6章 ジャニーズは今 ~僕たちのNext Stageへ旅は続いてゆく~

アイドル戦国時代の中で
ジャニーズ、つんく♂、秋元康が司るメディアと設定する客層の違い
ファンでなく、ファミリーにする
アイドルはどうやってサヴァイヴするのか
ハード業界と音楽業界、複数買いは是か非か
人はアイドルの何にお金を払うのか
アイドルは美意識の書き換えを行ってきた
ジャニーズはエキゾチズム/ジャポニズム、EXILEはナショナリズム
戦後日本にアメリカから民主主義とジャニーズ顔が到来した
国民の無意識を映し出すのがポップスである 他

【著者紹介】
大谷能生(おおたに・よしお)
1972年生まれ。中居正広君、木村拓哉君と同い年。批評家、音楽家。著書に『貧しい音楽』(月曜社)、『持ってゆくうた、置いてゆくうた』(アルテス・パブリッシング)、『植草甚一の勉強』(本の雑誌社)、『日本ジャズの誕生』(青土社、瀬川昌久との共著)、『憂鬱と官能を教えた学校』『M/D』(河出書房新社、どちらも菊地成孔との共著)など。音楽作品のリリースも多数。

速水健朗(はやみず・けんろう)
1973年生まれ。稲垣吾郎君と同い年。編集者・ライター。専門分野は、都市論、メディア論等。著書に『タイアップの歌謡史』(新書y)、『ケータイ小説的。~“再ヤンキー化”時代の少女たち~』(原書房)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)、『都市と消費とディズニーの夢~ショッピングモーライゼーションの時代~』(角川oneテーマ新書)など。

矢野利裕(やの・としひろ)
1983年生まれ。二宮和也君、松本潤君と同い年。ライター、DJ、イラスト、国語教師。専門は文化研究、文学研究。共著に『村上春樹と一九九〇年代』(おうふう)など。

内容説明

50年の偉業にリスペクト!ジャニーズ事務所が生みだした比類なき文化とその意味を、SMAP・嵐世代の批評家たちが徹底考察。

目次

第1章 ジャニーズとデビュー―そうさ、YOUたちSuper Boy!
第2章 ジャニーズとコンサート―パラダイス銀河にはまだ早い
第3章 ジャニーズとディスコ―情熱☆極東でぃすこてぃっく
第4章 ジャニーズとタイアップ・ビジネス―KANSHAしてタイアップしようよ
第5章 ジャニーズとミュージカル―仮面舞踏会・マスト・ゴー・オン
第6章 ジャニーズは今―僕たちのNext Stageへ旅は続いてゆく

著者等紹介

大谷能生[オオタニヨシオ]
1972年生まれ。批評家、音楽家

速水健朗[ハヤミズケンロウ]
1973年生まれ。編集者・ライター。専門分野は、都市論、メディア論等

矢野利裕[ヤノトシヒロ]
1983年生まれ。ライター、DJ、イラスト、国語教師。専門は文化研究、文学研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちあき

7
ジャニーズ文化を解読する連続トークイベントをもとにまとめられた研究本。ビジネスモデルやメディア戦略など論点は多岐にわたり濃い内容。「マッカーサーが日本から去って、そして、アメリカからジャニーさんがやってきた」との序章の記述があちこちで生きてくる構成は心憎いし、何より会場でジャニーズ楽曲や登場CMを再生しながらもりあがっている論者3人の様子が楽しそうでいい。広告という切り口なら速水健朗『タイアップの歌謡史』、女性アイドルとの比較という観点なら太田省一『アイドル進化論』などを併読すればさらに楽しめるだろう。2013/03/14

まーみ

5
表紙のイメージとは裏腹に、ジャニーズを理解することを目的としてその周辺文化をあらゆる角度から考察する、戦後音楽史・エンタメ史・都市開発史(!?)等々の研究本でした。若いジャニーズファンの子の大半は楽しめないかな(笑)音楽やエンタメの専門知識がないので途中はついて行けなかったけど、ここまで論じることができるほど沼は深く魅力的な世界ということは伝わりました。50年間、男性アイドル界をほとんど独占してきたジャニーズ、そのカラクリ(偶然も含む)に興味があればぜひ。2016/02/15

じょうこ

4
Johnny's Studies!と表紙にあるように、まさに「研究」発表! 5テーマの考察結果を鼎談形式で発表してくれる。時代や芸能シーンなど蘊蓄もあり面白い。私がいちばん気に入ったのは「ジャニーズとディスコ」。YouTubeで楽曲を確かめながら楽しく読書できました! また、ジャニーズミュージカルが面白いことはつゆ知らず…1回くらい観てもいいかも?とも。脚注の質と量が秀逸で、脚注の文章から何のことかな?誰のことかな?など、芸能エンタメ史逆引きクイズのようにも楽しめる本です(笑)。 2020/09/11

小川一輝

4
なぜJohnny'sはジョニーズではなくジャニーズなのか?もはや大半の日本人が無意識の内に飲み込んでしまったこの違和感にこそ、ジャニーズ帝国の根幹にある誤解と矛盾と魅力がある。都市開発と一体化した宝塚歌劇との同質と差異など興味深いトピックが沢山ある。SMAPが解散してしまい2020年にオリンピックが開かれることになった2017年にこそ読みたい一冊。取り敢えずジャニーズ関係の舞台が観たくなった。2017/01/07

しろうさぎ

4
こんな装丁なので(笑)軽いジャニヲタ話の本かと思いきや!日本のショー・ビジネスに関心をもつ人なら、楽しめる一冊。ジャニーズなんて興味ないよ、という非ジャニヲタでも、いや、むしろその方が、より楽しめるかも♪『ジャニーさんはあくまで敗戦国に来た日系アメリカ人で、ジャニーズを通じてアメリカ文化を日本向けに消化し直している』っていう指摘が腑に落ちた!2016/08/08

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