出版社内容情報
植物の興味深い物語を美しい写真とともに紹介。
人類の発展に大きく貢献し、生活様式に多大な影響を与えた
植物と人間とのかかわりを幅広い視点からとらえる。
内容説明
サフラン、コショウ、ジャガイモ、トウモロコシ…文明の発展や生活様式に大きな影響をあたえてきた植物のなかでもよりすぐりの50種を、美しい図版とともに紹介。
目次
リュウゼツランの仲間
タマネギ
パイナップル
タケ
キャベツ
チャノキ
アサ
キダチトウガラシ
キナノキの仲間
キンクネンボ(オレンジ)〔ほか〕
著者等紹介
ローズ,ビル[ローズ,ビル][Laws,Bill]
家、庭園、景観を専門とするライターで、編集者、ジャーナリストとしても活躍。ガーディアン紙やテレグラフ紙のほかBBCの出版物、エンバイラメント・ナウ、ピリオド・ハウスといった雑誌にも寄稿している。イギリスのヘリフォードシャーに本拠を置いて活動
柴田譲治[シバタジョウジ]
1957年生まれ。神奈川県出身。翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
23
図表を多用し、豆知識がふんだんに取り入れられた面白くないはずがない本。個人的にはコアラの餌以外の使いみちを知らなかったユーカリが薬になり、繊維からは衣料品や紙が作られ、花の蜜からは蜂蜜ができ、と途轍もなくお役立ちな植物と知って、へーとなった。確かに花粉症用にアロマオイルは持ってたけれど。竹と桑と稲はピックアップされていたが、著者がイギリスの方なので、東洋の人が作れば取り上げられる植物もずいぶんと変わってくるだろうなあと思う。触り心地のいい紙なので、ずっとさわさわしていたい。そこらへんもいい本でした。2015/05/31
yukari
19
いろいろな植物を「歴史」という視点の切り口で紹介してある本。イラストや写真が豊富で、見ているだけでも資料集や図鑑のように楽しむことが出来る。情報量が膨大だったので、興味がある植物や記事を拾い読みするに留まったが、手元においてじっくり読み込みたいなあ。2013/05/28
Tomoko.H
13
地球上で唯一真の生産者である植物___これを発見し求め利用してきた人類史というべき本。歴史を変えたっていうと、豊かさをもたらした穀物やそれを求めて航海させたスパイス、それに嗜好品の類はすぐに思いつくけど分類学に貢献したタマネギ、冷凍野菜のはしりで人々を健康にしたキャベツといった視点は興味深い。しかしながら人が利を求めて極端な栽培をすすめた結果の環境破壊と、モノカルチャーと不可分の搾取の構造を考えると暗澹たる気持ちになる。とくにコカ、コットン、サトウキビのところは…。2020/05/28
おおにし
13
50種類の植物が人類の歴史にどう関わってきたかを解説した本。世界史の副読本として高校で採用されても良いのではないかと思う。雑学のネタ本としてもなかなかよい。コカインもヘロインも最初は合法ドラッグ(鎮痛剤や咳止め)だったとか、ジャガイモがヨーロッパに入ってきた時期は16世紀と意外に新しく、聖書に記載がないため教会からジャガイモの普及が弾圧されたなど興味深い話が満載。脚気を英語でberiberiというが、この語源はシンハラ語(!)で「できない、できない」の意味だとは本書で知った。これはネタとして使えそう。2013/03/02
funuu
11
現代人の食べている植物は30種類くらい。昔は300種類くらい食べていたようだ。やはり一代転機はコロンブスのアメリカ到達とそれに続くスペインポルトガルの南アメリカの征服。じゃがいもがヨーロッパに広がって人口増加。じゃがいもが凶作でイタリアアイルランド移民が発生。バイオ植物は人類に何をもたらすのだろうか?2019/09/15
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