出版社内容情報
公爵家の令嬢シーリアの不幸な結婚生活は夫の死によって三年で幕を閉じた。実家に戻ったシーリアは幼なじみのアンソニーと再会する。アンソニーの優しさに慰められ、惹かれてゆくが、放蕩者ともっぱらの噂の彼との交際は……。
内容説明
19世紀、英国。公爵家の美しき令嬢シーリアは、社交界デビューするや多くの紳士から求愛される。強引な男性に辟易していたある日、兄の友人アンソニーが助けてくれた。伯爵家の跡継ぎながら、不義の子ゆえに両親の愛を得られなかった彼は荒れた生活に陥っているが、昔から彼を知るシーリアは「本当のあなたは悪い人じゃない」と励ました。その優しさに胸を打たれたアンソニーは、彼女に求婚して生き方を改める決意をする。ところがシーリアの兄に求婚の許可をもらいに行くと、すでに彼女の嫁ぎ先は決まっていると知らされた。しかし、シーリアの田舎での結婚生活は不幸なものとなり…四年後、夫の病死を機にロンドンの実家へ戻ったシーリア。孤独感を募らせていた彼女を慰めてくれたのは…『ためらいの誓いを公爵と』のエクセター公爵の親友が、失恋の末に見つけたものは。
著者等紹介
リンデン,キャロライン[リンデン,キャロライン][Linden,Caroline]
ハーヴァード大学数学科卒業。現在は夫や子供たちとともにニューイングランドの地に戻り、ほぼ年一作のペースで作品を執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
25
天真爛漫だった妹さんが不幸せな結婚をし、別人となって家族のもとに帰ってきた…。元々彼女と交際したかった男子、チャンスをつかむため頑張ります。でも彼、すご~く悪いうわさがある放蕩者で…。前作よりも楽しめました。特に辛い人生を送ってきた二人が理解しあい、支えあうようになるところが素敵。ずっと三兄妹を支えてきたママにもロマンスが♪2022/02/02
erie
7
すっごく良かった。前二作も読んでないし、あらすじからこれも好みではなさそうと敬遠していたのだけど、絶賛しているレビューがあったので読んだところ、嬉しい誤算でした。アンソニーは伯爵家の跡取りだが不義の子と噂され父とも絶縁状態。放蕩者の悪名が高い。友人の妹シーリアのことは子どもの頃から知っていた。シーリアと結婚したいと思うが、彼女は別の男性と結婚。四年後、未亡人となった彼女と再会する。アンソニーの本質を見抜き、ひたむきに信頼するヒロインがとてもよかった。惜しむらくはタイトル。ちょっと軽すぎるような…。2010/12/31
oneoeight
6
結婚の夢破れて笑顔無くしたヒロインと放蕩者ヒーローとの再会から動くお話。ヒロインが純粋でキラキラ輝いていた乙女の頃から焦がれてきたヒーローがたまらんカワイイ!(〃ノ∇ノ) 誰にもわかってもらえないと諦めてるひねくれヒーローを素直に信じるヒロインが自然体で好感度大でした(*´ー`*) 事件やヒーローパパや義理パパの事が置いてきぼり感あるけど、捨てられた子犬のような寂しげヒーローにキュンだった♪ 記憶力度☆5、また読みたい度70%2011/02/07
Mrs.涼子
6
面白かったぁ。中断するのが難しく、 年末の雑事が滞ってしまう程。ヒーローが実にイイ!ちょっとイジケていて、ヒロインを陰ながら想っている。2010/12/31
りん
5
ヒーローのアンソニーの想いが切なくて、ヒロインの優しさが溢れてて。久しぶりの大ヒット、すごく面白かった。お話も文章表現も良かった!2011/05/29
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- 和書
- 詩経国風 東洋文庫