内容説明
味方ばかり傷つける銃、重すぎて動かない戦車、余り物を寄せ集めた戦闘機、制御不能の潜水艦、はては行方知れずの車輪ロケットまで―。戦争でまったく使い物にならなかった兵器の数々を、フルカラーで一挙公開。
目次
車輌および火砲
航空機およびミサイル
艦船および海上兵器
携帯用および歩兵用武器
その他の兵器
著者等紹介
ドアティ,マーティン・J.[ドアティ,マーティンJ.][Dougherty,Martin J.]
著述家・編集者。専門は軍事および防衛論。拳銃など携帯用武器の歴史や海戦、警備関連の著書がある
松崎豊一[マツザキトヨカズ]
1942年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。カメラ会社勤務、飲食店経営などを経て、1980年代から航空・軍事ライターとして各種雑誌に寄稿。原書房、イカロス出版、グランプリ出版、酣灯社などから著書多数を出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
53
考え方が人類にとって「最悪」であるものも含まれるが、多くは実践兵器として最悪なものばかり。成程と納得するものもあるが「?」がつくものも多い。最たるものはAK47である。開発以来世界で最も生産され使用され続けているこの銃が何故「最悪」なのか。読んでも意味がわからん。悪いところは改善されているではないか。泥や汚れに強くメンテナンスが簡単。それなのに?何故、わが陸上自衛隊の64式小銃や62式機関銃が収録されなかったのか?実戦で使われていないから?まあ色々思いながら隙間時間に眺める本として適でした。2023/11/02
植田 和昭
10
世界の最悪兵器。プロジェクト・プルートなんて世界を滅ぼしたのちも数か月に渡って飛び続けるという。なんとも恐ろしい。やぎにらみは、やぎをにらみ殺す超能力。迷兵器の数々。AK47が最悪兵器に分類されているのは意外。ベストセラー兵器だと思うのだが。それにしてもよく変な兵器ばかり集めたものだなあ。古本の評価が低くて安価に手に入れられたけど、読みごたえがある。兵器には独特の造形美がある。幼少のころから兵器に夢中だった。中でも陸戦の王者戦車は最高だ。でも10式戦車もこの本の発売がもう少し遅かったら収録されていたかも。2023/09/23
buchi
3
これは面白かった! 最悪というか残念兵器図鑑。(中にはプルートやアニーなど人類的にヤバいやつもあったけど) シャーマンDDなんて無理があることに誰も気がつかなかったんだろうか…。 コスパの悪い戦艦、使い道のない巨大兵器の切なさは異常。 できの悪い武器や設計のマズイ乗り物、更にはあほな上層部のせいで(時には前線到達前の地点で…)殉職した人たちは本当に浮かばない。 シュトゥーカやカラシニコフが収録されてたのが意外。2018/02/12
アキ
2
科学や工業という近代技術の粋をこらし「完全無欠」であるべき兵器。それはテレビに映るイメージで、戦争の最前線や、戦争遂行のキワキワでは、そんな「最悪」兵器を頼みとしてとんでもなく滑稽で悲哀に満ちた行為が行われています。戦争が、どこまでも人間的な行為であることを気づかせてくれる一冊。2010/07/12
とぽすたぱす
0
パンジャンドラムはいつ見ても趣深くていい。 ヌンチャクと手裏剣はわざわざ紙数を割くほどのものなのだろうか、とは思う。2014/05/23