逃走の権利―移民、シティズンシップ、グローバル化

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409241035
  • NDC分類 334.4
  • Cコード C3036

出版社内容情報

現代世界を覆う多様な問題を「移民」という視角からクリティカルに読み換える、イタリアから届けられた現代社会論の重要作。

欧州への移民・難民40万人(2015年)、日本への難民認定申請5000人(2014年)。

世界を揺るがす喫緊の課題、現代移民研究の第一人者による力作。

いま世界は、かつてない規模で流動している。グローバル化の影響を潜り抜けた移民は、ただ保護される対象ではなく、移動元、移動先の社会を様々に変えていく下からのグローバル化を体現する存在でもある。市民権、国境、法、植民地主義、資本主義、移民の自律性など、制度的問題から思想的課題まで、現代世界を覆う多様な問題を「移民」という視角からクリティカルに読み換える、イタリアから届けられた現代社会論の重要作。

序論

第一章 プロローグ 若きマックス・ウェーバー、ドイツ人移民たちの逃走の権利、ポーランド人たちの胃
   極めて珍しい鳥たち
   自由の魔力
   敵の社会
   なってつくられた胃

第二章 はじまりはさらし絞首台だった――移民、労働の移動性、資本主義史
   歴史なき人びと
   鉄の檻
   逃走と制御
 
第三章 境界地帯の市民とシティズンシップの境界
   シティズンシップの危機のなかで
   排除
   移民たちの二重空間
   国民を越えた市民?
   移民、逃走の権利、シティズンシップの境界
   あやふやな所属

第四章 植民地以後の世界
   イギリス、一九四八
   古いセグリゲーション
   ひとつの世界
   諸文化
   さまよえる近代
   カルカッタのマルクス

第?U部

新版へのはしがき(原著第二版序文)

第五章 ここでもなく、よそでもなく――ヨーロッパとオーストラリアのあいだで、移民・拘禁・脱走、ブレット・ニールソンとの会話

第六章 移民の主体性、従属的包摂を越えて――コレクティボ・シトゥアシオネスとの対話
   移民の主体性
   逃走の権利
   下からのグローバル化
   移民労働

第七章 境界、シティズンシップ、戦争、階級――エティエンヌ・バリバールらとの討論
   イスラーム主義、反イスラーム主義
   ヨーロッパ――シティズンシップと構成する過程
   戦争の遍在性
   階級闘争

第八章 自律性のまなざし――移民・資本主義・社会闘争
   移民、資本主義、移動性の飼い馴らし
   移民の新しい経済学
   移民の管理運営、非正規性の生産
   家族、世帯、コミュニティ
   政治的想像力の諸限界に挑戦する
   結論

訳者解説
参考文献
人名索引

【著者紹介】
サンドロ・メッザードラ/Sandro Mezzadra/1963年生。ボローニャ大学政治・社会科学研究科教員。現代政治理論、社会理論を専門とし、ヨーロッパの移民研究における第一人者のひとり。ポスト・オペライズモを牽引する知識人として知られる。マルクスやポストコロニアル研究を用いて、グローバル資本主義の批判分析に取り組む。また、政治的ヨーロッパをめぐる昨今の論争にも積極的に介入してきた。翻訳に以下がある。『金融危機をめぐる10のテーゼ 金融市場・社会闘争・政治的シナリオ』(アンドレア・フマガッリとの共編、朝比奈佳尉、長谷川若枝訳、以文社、2010年)、「社会運動として移民をイメージせよ? 移民の自律性を思考するための理論ノート」(北川訳、『空間・社会・地理思想』12号、2008年)、「ポストコロニアル状況」「方法としての境界、あるいは労働の多数化」(ともに北川訳、『空間・社会・地理思想』13号、2010年)、「地中海の自由」(柱本元彦訳、『現代思想』2011年9月)。

内容説明

欧州への移民・難民40万人(2015年)、日本への難民認定申請5000人(2014年)。世界を揺るがす喫緊の課題、現代移民研究の第一人者による力作。いま世界は、かつてない規模で流動している。グローバル化の影響を潜り抜けた移民は、ただ保護される対象ではなく、移動元、移動先の社会を様々に変えていく下からのグローバル化を体現する存在でもある。市民権、国境、法、植民地主義、資本主義、移民の自律性など、制度的問題から思想的課題まで、現代世界を覆う多様な問題を「移民」という視角からクリティカルに読み換える、イタリアから届けられた現代社会論の重要作。

目次

第1部(若きマックス・ウェーバー、ドイツ人移民たちの逃走の権利、ポーランド人たちの胃;はじまりはさらし絞首台だった―移民、労働の移動性、資本主義史;境界地帯の市民とシティズンシップの境界;世界、植民地以後)
第2部(ここでもなく、よそでもなく―ヨーロッパとオーストラリアのあいだで、移民・拘禁・脱走、ブレット・ニールソンとの会話;移民の主体性、従属的包摂を越えて―コレクティボ・シトゥアシオネスとの対話;境界、シティズンシップ、戦争、階級―エティエンヌ・バリバールらとの討論;自律性のまなざし―移民、資本主義、社会闘争)

著者等紹介

メッザードラ,サンドロ[メッザードラ,サンドロ] [Mezzadra,Sandro]
1963年生。ボローニャ大学政治・社会科学研究科教員。現代政治理論、社会理論を専門とし、ヨーロッパの移民研究における第一人者のひとり。ポスト・オペライズモを牽引する知識人として知られる。マルクスやポストコロニアルという概念を用いて、グローバル資本主義の批判分析に取り組む。また、政治的ヨーロッパをめぐる昨今の論争にも積極的に介入してきた

北川眞也[キタガワシンヤ]
1979年大阪府生。関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(地理学)。現在、三重大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

10
原著は2006年版出。著者はボローニャ大学で教鞭をとるヨーロッパ移民研究の第一人者。資本主義と労働のグローバル化、移民の存在と闘争、支配と搾取、平等と自由、幅広い領域で議論が展開される。中でも著者の移民への理解に強い影響を与えたオペライズモ(60.70年代イタリア共産党から離脱した知識人のまわりで形成された新しい概念を生み出した理論的・政治的潮流)と、そこから展開されたアウトノミアという概念について本書で知る事ができた。しかしこの類の本は貧弱な知識基盤では些か辛い、マイッタ(^_^;)。 2016/06/03

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