内容説明
殺伐とした現代、私たちが受け継いできた「癒し・癒される心情」と、「心の底から微笑む余裕」をとりもどすことは、可能だろうか?大らかに和合する神・仏の姿は、「さまざまな価値観」を認め合う私たち日本人の心情の現れだった。「これだけが、絶対に正しい!」ということはないと、日本では考えられていた。私たちが脈々と受け継いできた「心の系譜」。それを、いまいちど見つめ直すと、そこに見えるものは…。
目次
序章 日本の風土(日本は地上最恵の国;恵まれた風土から生まれた宗教心の特色)
1章 日本人の宗教心の原点(神道の歴史;神道の神々;神道の人間観;神道の信仰)
2章 仏教と出会って、日本人の宗教心はどこが変わって、どこが変わらなかったか(日本仏教の生成;神と仏の共存;インド仏教を日本仏教にしたのは神道?;日本になぜ親鸞のような宗教家が出現したのか;キリスト教は日本人の宗教心とどのように触れ合ったか)
3章 日本人の宗教心が現代に与えるもの(さまざまな価値観を認め合う心;甘えを受け入れる心―自然的肯定;癒しの心―否定を通した肯定;悲しみが、そのまま喜びになる心―絶対的肯定)
著者等紹介
加藤智見[カトウチケン]
1943年愛知県に生まれる。1966年早稲田大学第一文学部卒業。1973年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。図書館情報大学、早稲田大学、東京大学講師などを経て、東京工芸大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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