内容説明
『指輪物語』がもっと楽しくなる!ヨーロッパの神話や歴史、言語、英雄神話の元型などを読みこみつつ、トールキンの実作の現場を読み解いてゆく。
目次
「中つ国」の発見
創造の時代(平和の神々;混沌の神々)
星々の時代(光の勢力;闇の力)
太陽の時代
指輪戦争(仲介者と使節;指輪の王の奴隷たち;自由の民の同盟)
著者等紹介
デイ,デイヴィッド[デイ,デイヴィッド][Day,David]
トールキンにかんする本を多く書いている。カナダ生まれで、現在、イギリスに在住
井辻朱美[イツジアケミ]
東京大学理学部生物学科卒、同大学院人文系研究科比較文学比較文化修了。「水の中のフリュート」30首で、第21回短歌研究新人賞、『エルリック・シリーズ』(ムアコック、早川書房)で第17回星雲賞海外長編翻訳部門、『歌う石』(メリング、講談社)で第43回サンケイ児童出版文化賞、『ファンタジーの魔法空間』(岩波書店)で第27回日本児童文学学会賞をそれぞれ受賞。早川書房、東京創元社、講談社などでファンタジーの翻訳、紹介、創作にたずさわる。BSでオペラの字幕も手がける。現在、白百合女子大学文学部助教授
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感想・レビュー
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Tadashi_N
19
指輪物語世界の創世記、ホビット庄の様子。2021/08/23
洋書好きな読書モンガー
6
指輪物語50周年を前に前年2003年に書かれた解説書。「シルマリルの物語」「ホビットの冒険」「指輪物語」の3作品と並べて読むとトールキンの世界を理解し易くなる。3作品を読んでいる事を前提としている様なトールキンの造語がふんだんに出て来るので、この本だけでは理解し難い。様々な神話・英雄譚などトールキンの作品に影響を与えたと思われる作品も紹介している。「中つ国」の物語続きが読みたくなる。アラゴルンのゴンドール王即位後の物語書いてくれないかな。トールキン一族に才能を受け継ぐ人は居ないのか?2024/07/23
mituko
2
挿絵多めで楽しめたけど、タイトルから期待したのとはちょっと違った。あと時々翻訳についていけない。「フェアノールが八人の息子を連れて」「イスタリに含まれるサウロン」云々で脱落しそうだった(これは翻訳の問題ではないだろうけど)。関連本は多いみたいだし、著者トールキンよりも物語世界アルダに焦点を絞った本を探して読んでみる。2013/10/18