内容説明
我が国の長い柔術、柔道の歴史上、きわめて高度な固め技の技術体系を築き上げた高専柔道を、写真、解説付きで紹介した我が国唯一の貴重な文献、ついに復刊！正当の固め技の重要性が高まるなか、選手はもちろん、柔道指導者、他の武術鍛錬者も必携の固め技指南書。
目次
１ 立ち技から寝技に移る連絡変化技
２ 寝技における引込みと返し技について
３ 寝技における攻めと守り
４ 抑込技について
５ 絞技について
６ 間接技について
７ 寝技を主体とした体力強化訓練
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jjm
9
常備本再読)本書の高専は現代のいわゆる高専のことではなく、旧制の高専＝大学予科＝現代の大学教養のこと。そして高専柔道とはそこでおこなわれていた講道館や国際ルールとはまったく異なる、寝技への引き込みあり、寝技で待てが一切かからないルールである。今このルールを受け継いで競技をしているのは旧七帝大の柔道部だけ。本書の推薦の言葉として、井上靖「日本の一時期の少年たちが生み出した寝技！」不世出の柔道家木村政彦の師牛島辰熊「往年の高専柔道の特技秘技を発揮した試合は近年みることが出来ず、残念寂寥」2024/03/24
