内容説明
半世紀ちかくを経て、「ニュルンベルク国際軍事裁判」が話題になっている。第2次世界大戦終了から50年、この間戦争、暴動、内乱、革命は世界じゅうで100をこえ、残虐行為に対する怒りの声は絶えることなく、ひとびとはふたたび「ニュルンベルク裁判」的な正義を求めるようになった。だが、「ニュルンベルク裁判」とは、そもそも何だったのか。ナチの指導者の裁判のあと、活かされた教訓がはたしてあるのか。希望の火がやがて燃えつき、戒めとなるべき前例が歴史の灰に埋もれてしまったのは、なぜなのか…。第2次大戦直後、戦いの深い傷跡を残すヨーロッパで繰り広げられた、錯綜した“人間ドラマ”の全貌。
目次
第1章 裁判への序曲
第2章 暴かれる罪状(1)
著者等紹介
パーシコ,ジョゼフ・E.[パーシコ,ジョゼフE.][Persico,Joseph E.]
伝記作家、歴史家
白幡憲之[シラハタノリユキ]
1959年横浜生まれ。慶応義塾大学文学部卒業
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感想・レビュー
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扉のこちら側
18
初読。「第二次世界大戦後も戦争、暴動、内乱、革命は世界中で100をこえ、残虐行為に対する怒りの声は絶えることなく、人々は再び『ニュルンベルク裁判』的な正義を求めるようになった。だが『ニュルンベルク裁判』とはそもそも何だったのか。ナチの指導者の裁判のあと、活かされた教訓がはたしてあるのか。希望の火がやがて燃えつき、戒めとなるべき前例が歴史の灰に埋もれてしまったのは、なぜなのか。」2012/12/28
Kitinotomodati
2
人間ドラマと法廷劇、こんなに読みやすくて良いのだろうか?2020/01/29
ケッヘル(次女)
2
ニュルンベルク裁判の経緯、準備、拘置所でのナチ戦犯の様子などを、主に連合国側の視点で物語風に描く。視点がころころ変わって展開がめまぐるしいですが、実際の所いろんな人の思惑が絡んでいた裁判なので、混乱が直観的にわかって面白いかも。2010/01/14