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マスグレイヴ館の島

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  • サイズ B6判/ページ数 393p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562033645
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

内と外から施錠された「密室牢獄」の中で墜落死した男と、まわりを食べ物に囲まれたテーブルの上で餓死した男。現代に蘇った“マスグレイヴ館の島”は百年前の奇想のままに、不可思議な死で飾られた。また、島の対岸の岬でも、時を同じくして関係者の死。絶壁まで続いた足跡は飛び降り自殺としか思われなかったが…。符号のように繰り返される“墜落死”、海を隔てた島と岬で起こった連続怪死事件にはなにが秘められていたのか。奇想とロマンの横溢する本格長編ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuki

13
シャーロック・ホームズにちなんだ本格物。さすが本格物だけあって理解が中々出来ず、何度も図を見たり、頭を整理したりしながら読み進めました。「あなた」は、てっきり読者だと思って読んでいたので、「あなた」が誰なのかわかった時は結構な驚きでした。登場人物達が気に入ったので、続編も読みたいと思います。2016/07/19

鐵太郎

9
一度読んでしまい、犯人がわかった状態で読み直しても、見事な構成のミステリです。ホームズの名を借りていますし、一部下敷きにしていますが、全くの新しいミステリですね。 ぱっと読んでですが、二つだけ突っ込み。メカニズムがおかしい。原理は面白いが、実際にはあのような動作は無理ではないか。もう一つ、ネタバレになるので最小限にしておきますが、あれが動いてああなったあと、起きたことに誰も気づかないほど綺麗なままであるとは思えない。ちょっとでも目の肥えた主婦や執事なら、血相を変えるほどの惨状になっているはず。2010/08/14

オーウェン

3
シャーロキアンたちが集まるイベントで起きた連続殺人事件。密室なのに落下したような形跡が見られる死体や、周りに食べ物が置かれているのに餓死、などにシャーロキアンたちが挑む。ホームズにインスパイアしているのはタイトルでも分かる。マスグレイヴ家の儀式から取ったもので、それに準えたようなトリックまで。暗号やら事件の経緯を検証する中で、なぜという足跡のトリックはなるほどと納得させるし、意外な犯人まで。なぜ離島なのかという意味も含めてよく出来ている。最後には脱力させるようなオチが。そのため日本人が出てたのね。2018/10/14

akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会

2
2作目を先に読んだしまったので、いささか期待値が高すぎたか、微妙な読後感。意味深な一人称と「読者からの挑戦状」の頁もちょっと首をかしげたが、それ以上にメイントリックの謎解き部分(構成的な意味で)がややわかりづらい。図版もあるし、再読すれば理解できるのかもしれないけど。正真正銘のシャーロッキアンならもっとすんなり受け止められるのだろうか?2012/11/21

くりげ

2
すみません。読了できなかった(>_<)久々に最後まで読めない本でした(*_*)2011/02/03

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